生徒会室へ(後日談) ページ24
職務を全うするべく、いつも通り 生徒会室へ向かっていた。
「失礼します......あれ?」
扉をノックし 生徒会室へ入ると、中には誰もいなかった。
「(いつもは学先輩がいるのにな...)」
不思議に思いながらも 椅子に座ってから、用意されていた書類に目を通し始めた。
数分後...日が暮れてきたころだった。
「(そろそろ寮に帰らないと)」
まとめた書類を机の上に置いてから、生徒会室を出ようとすると 後ろから鍵の閉まる音が聞こえた。
「え......学先輩...?」
そこには 学先輩がこちらをじっと見つめたまま、立ち尽くしていた。
堀北 学「どうした?もう帰るのか?」
「えっと、はい...。書類をまとめるのは終わったので......」
堀北 学「なら、追加でこの書類もまとめてもらおう」
「わかりました。明日でもいいですか?」
堀北 学「いや。まだ時間はある、これが終わったら部屋まで送ろう」
「で...でも、遅くなってしまいますし......」
堀北 学「何か問題があるか?」
「え...」
堀北 学「生徒会での仕事が長引いたと言うだけで 全て解決する」
「だけど、あまり遅くまで残るのは......」
堀北 学「...Aは俺と遅くまで作業するのは苦痛か?」
「そ...そういうわけじゃないですけど......」
堀北 学「なら席についてくれ。俺もまだ、やるべきことがあるからな」
そう学先輩は言い、椅子に座ると 私が机の上に置いた書類に目を通した。
「(...最近 学先輩の様子がおかしい...)」
「(一日一回は会ってる気がするし...なんだか、上手に言いくるめられてる感じがする...)」
「(私の考えすぎかな...?)」
そう思いながら、置かれた追加の書類の近くに行き 作業を始めた。
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作者名:CRONE | 作成日時:2024年3月11日 23時