─学side─(後編) ページ23
彼女は考え込んだあと、俺を気遣うように見た。
「...足を引っ張るかもしれないのに、私でいいんですか?」
ついに...
堀北 学「当然だ。それも承知の上で提案したんだからな」
Aを不安にさせないように 自信を持って答える。
すると、彼女は安心したのかホッと息をついた。
「ありがとうございます...私の方こそ、これからお願いします 堀北先輩」
もう少しで手に入る...
堀北 学「いや......"学"でいい。」
「はいっ 学先輩!」
堀北 学「(上手くAを動かせられたな)」
───Aは、真面目で責任感がある。
そんな彼女が生徒会に加わればもう...逃げ出すことはできない。
堀北 学「(...俺が卒業するまでは、Aをここから逃がしたりはしない。)」
堀北 学「A、早速だが...書類の整理をしてくれ」
「わかりました!話題の関連性、日付一致のプリントとかに分ければいいですかっ?」
堀北 学「ああ。頼んだ」
堀北 学「(思いの外......早く生徒会に馴染めそうだな)」
「学先輩、この椅子お借りしてもいいですか?」
堀北 学「もうお前は生徒会の一員だ。許可は要らない」
「はい!ありがとうございます!頑張りますねっ」
いつもの調子を取り戻したAは、作業に取りかかった。
俺は自分の席に戻ってから 一生懸命作業をしているAを見たあと、少しだけ口角を上げたのだった。
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作者名:CRONE | 作成日時:2024年3月11日 23時