生徒会室へ(前編) ページ20
「生徒会室に行こう」
そう言った私は、彼がいるであろう生徒会室へ向かった。
生徒会室に行くと 椅子に座り、後ろを向いたままの彼に声をかけた。
「あ、あの...堀北先輩......」
堀北 学「A。来たな」
「は...はい。その...何か私、しでかしちゃいましたか?」
堀北 学「そんな堅くならなくてもいい。」
堀北 学「説教云々の話じゃないから 身構える必要はない」
「そ...そうでしたか......」
ホッと胸を撫で下ろしていると、堀北先輩は こちらをじっと見ていた。
「(堀北先輩の目線って ちょっと怖いんだよな......)」
少しだけ堀北先輩から目を逸らし続けた。
堀北 学「...俺が怖いか?A」
「えっ、そ...そんなことは......」
堀北 学「まあいい。」
堀北 学「今日、お前を呼び出した理由は...別にあるからな」
「? ...何ですか?」
堀北 学「...お前は誰とでも交流を持っているだろう」
「はい...みんなと仲良くしたいので......」
堀北 学「生徒会には、人望も必要だということは知っているか?」
「そうですね。人望を集めてこその生徒会ですから...」
堀北 学「そこで提案がある。」
堀北 学「...A、生徒会に入らないか」
「えっ...」
堀北 学「お前が真面目だってことはすでに知っている」
堀北 学「それでいて、人を惹きつける才もある...」
堀北 学「...私の生徒会に相応しいと思うんだが どうだ?」
「(私が...生徒会に...?)」
「(そりゃあ、生徒会への憧れもあるけど 私なんかに務まるのかな...)」
そのとき 自分に自信がなかった私は、断ろうとしたが
堀北 学「返事は明後日でいい。一度考えてみてくれ」
堀北先輩にそう言われてしまったことで 私は断ることができなくなってしまった。
そして、言われるがまま生徒会室から出て 自分の部屋に戻った。
堀北先輩とは 私が他の人と合流を深めていたところ、関わる機会があった。
それから なぜか堀北先輩と会う頻度は高くなり、いつの間にか 私自身を評価してくれるようにまでなっていた。
「(先輩が私を評価してくれたことは ただ純粋に嬉しかった。だけど......)」
「やっぱり私がなるのは、考えられないな...。」
そう思い、私は先輩にどう伝えようか考え始めた。
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作者名:CRONE | 作成日時:2024年3月11日 23時