太陽を手に ページ42
*
「・・・・美しいな。」
永遠に手中に収めておきたいほど美しく、愛おしい存在に。
その存在に見惚れていた。
だが、鎖で繋ぐのは彼女を狭い世界に入れてしまうことになる。
それに、直ぐ側にいるのだ。
彼女が離れるまでは、出来る限り
「この手の中に・・・・」
彼女の笑顔が、太陽のように見えたから。
「師匠。私、わかりました。」
ニコニコと笑いながら言う。
「血で視る。こういう事なんですね。」
その顔は、とても楽しそうだ。
「A。今日はもう部屋に戻れ。」
いつもより短い特訓に驚いた顔をする。
「もう、ですか?」
少し寂しそうだ。
面白いところだったのに、と残念そうだ。
その様子を見兼ねたのか、神兎が服の裾を引っ張ってAを誘導する。
「あ、ちょ、神兎!あまり引っ張らないでよ、破けちゃうでしょ!」
そんな風にしながら出て行く。
「少し、頭を冷やした方が良さそうだな。」
自分の頭を抑えながら呟く。
先程まで考えていたことを振り払うように目を閉じる。
鎖で繋ぐなど、物騒なことを考えたものだ。
「お前はわしの渇きを癒してくれるのか」
そこにいない存在に、静かに呟いた。
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宇宙 - 凄い面白いです!おススメします! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 851b2213db (このIDを非表示/違反報告)
黒金 - あお果実さん» ありがとうございます!そう言ってもらえると、とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年3月6日 20時) (レス) id: 16e0ec3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - とても面白いです!これからも応援してます(*´∀`) (2019年3月6日 16時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
黒金 - momoさん» ありがとうございます!私も、こうして見ると何だかしみじみとしてしまいます・・・・。小さい頃から壮絶な人生送ってますよね・・・・。これからも更新がんばります! (2019年3月3日 23時) (レス) id: 16e0ec3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 初めまして!銀魂の成り代わり小説少ないし、神威の成り代わり見た事無かったので書いてくれて嬉しいです!!こうやってみると神威恵まれ無さすぎて推せに推せる.......。これからも更新楽しみにしてます。無理をしない程度に頑張って下さい( *˙ ˙* ) (2019年3月3日 22時) (レス) id: afb06b4870 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒金 | 作成日時:2019年2月23日 22時