護ってくれたヒーロー ページ33
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雨の降る街
その街の中を一人の少女は走っていた。
お団子状に纏められた髪の女の子。
神楽は、雨の街を傘をさして走る。
濡れて柔らかくなった地面が足元でビチャビチャと音を立てた。
「おい」
いつかに聞いた思い出したくもない記憶の声が耳に入った。
振り返ると、登場回数が無駄に多い不良少年共がそこに立っていた。
「お前、アイツの妹だろ」
狂ったように光を宿さない瞳が怒りを表している。
ユラユラとそいつらが近づく。
「お前の姉貴には随分世話になったんだよ。だから」
恨むなら、姉貴を恨め。
振り上げられた拳
恐怖と不安で神楽は目に涙を溜めた。
そんな中でも心を過ぎるのは
(姉ちゃん・・・・・!!)
いつだって護ってくれた姉の存在。
「・・・・?」
覚悟していた痛みは来ない。
うっすらと目を開けると、そこにいた。
「次、神楽に手ェ出したら殺す。」
完膚なきまでに叩きのめされ、再起不能になったそいつらと
こちらを振り向かない。
「姉ちゃん・・・・!」
神楽にとってのヒーローだった。
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宇宙 - 凄い面白いです!おススメします! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 851b2213db (このIDを非表示/違反報告)
黒金 - あお果実さん» ありがとうございます!そう言ってもらえると、とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年3月6日 20時) (レス) id: 16e0ec3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - とても面白いです!これからも応援してます(*´∀`) (2019年3月6日 16時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
黒金 - momoさん» ありがとうございます!私も、こうして見ると何だかしみじみとしてしまいます・・・・。小さい頃から壮絶な人生送ってますよね・・・・。これからも更新がんばります! (2019年3月3日 23時) (レス) id: 16e0ec3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 初めまして!銀魂の成り代わり小説少ないし、神威の成り代わり見た事無かったので書いてくれて嬉しいです!!こうやってみると神威恵まれ無さすぎて推せに推せる.......。これからも更新楽しみにしてます。無理をしない程度に頑張って下さい( *˙ ˙* ) (2019年3月3日 22時) (レス) id: afb06b4870 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒金 | 作成日時:2019年2月23日 22時