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なんにだって ページ19

*



トンと、足を押す。


「わかってるから。」


そんな兎を鬱陶しそうに見つめた後、路地裏に入っていった。



「で・・・でも、アイツ春雨の構成員だろ。」


「下っ端のザコがチンピラのイザコザで死んだって誰も気に留めねェよ。」


「俺らのシマで勝手やってくれた落とし前つけさせてもらおうぜ。」


相変わらず下品な笑い声を路地裏に響かせている。


今度はぶっ飛ばしてやる。


その意気で声をかけた。


「オイ」


そいつらの醜い顔面を見るより先に、ぶっ飛ばしていた。


耳に入った破裂音のようなそれを聞き、後ろを見た阿伏兎はため息をつく。



「ったく、つくづくこの星の不良少年ってのは教育がなってねェな。再教育してやろうと思ったのに子兎なんぞに指導されちまうなんざ。」



凛々しく立つ少女


そして、その斜め後ろにちょこんと座る笑った兎



奇妙だが、違和感はないコンビだった。


「いや、そいつは妹の仇をとりにきた姉貴の目じゃねェな。どうやらこの連中よりお前さんの方がよっぽど悪党になれる素養があるそうだ。」


一歩踏み出す


「悪党だって何だっていいよ。」


傘を捨て、飛び上がった。


「強くなれるなら、なんにだってなってやる」


以前とは全く違う何かを求めて拳を振るい、足を回す。


自分が知らない強さを求めていた。



「オイオイ何のマネだ。ホントに悪党になるための指導でも受けに来たってのか」


一通りの攻撃を避け、着地する。


以前見た時と全く違う様子に少し焦りを感じていた。


「オイ阿伏兎がガキと曲芸始めたぞ」


「やれやれ!!ガキ、やっちまいな」


そんな事を知らない団員達は、笑いものにする。


「笑い事じゃねェ───」


隙を突かれ、蹴りを浴びせられそうになった。


(コイツは、並みのガキじゃねェ)


振り下ろされた足は、大きなゴツい手に防がれた。




*

あの男の目→←泣き虫ウサギ



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宇宙 - 凄い面白いです!おススメします! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 851b2213db (このIDを非表示/違反報告)
黒金 - あお果実さん» ありがとうございます!そう言ってもらえると、とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年3月6日 20時) (レス) id: 16e0ec3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - とても面白いです!これからも応援してます(*´∀`) (2019年3月6日 16時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
黒金 - momoさん» ありがとうございます!私も、こうして見ると何だかしみじみとしてしまいます・・・・。小さい頃から壮絶な人生送ってますよね・・・・。これからも更新がんばります! (2019年3月3日 23時) (レス) id: 16e0ec3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 初めまして!銀魂の成り代わり小説少ないし、神威の成り代わり見た事無かったので書いてくれて嬉しいです!!こうやってみると神威恵まれ無さすぎて推せに推せる.......。これからも更新楽しみにしてます。無理をしない程度に頑張って下さい( *˙ ˙* ) (2019年3月3日 22時) (レス) id: afb06b4870 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒金 | 作成日時:2019年2月23日 22時

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