金髪くんが好きなんです！！！【我妻善逸】

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そして時間が経ち、お家に帰ってきた



母「明彦さん、どうだった？」


「お優しい方だったよ。」


母「そう、、、ねえ、別に無理して嫁ぐ必要は無いのよ？断るのなら今のうちよ？」


「んーん！母上、無理してないから安心してください！あんな優良物件なかなかいないでしょ？」


母「でも善逸くんは」


「やめて。彼はもう私のではないの。酷い別れ方をしてきてしまった手前、きっと今頃怒ってるよ」




そうだよ、一方的に別れを告げて、何事もなかったように蝶屋敷を出てきてしまったんだから。

一生大切にするねって言った髪紐だって置いてきてしまったの。





母「、、、」


「疲れたから湯浴みしてもう寝るね。おやすみなさい」


母「、おやすみ」







母上に挨拶をして自室へ戻る


てか本家広すぎない？

こんな豪邸、どっからお金入ってんの？



長ーい廊下を歩いてやっと自室に。



「ハナちゃんんん、ただいまぁ」



、、、あれ？



「ハナちゃーん？」



、、、いない

ま、きっと夜風にあたってるんだよ。たまには運動しないとだからね！



でも寂しいなぁ。ハナちゃんと話す時だけ心が休まるんだよ？




「、、、善逸くん」




っ！私、無意識に名前呼んでた！


だめだめ、忘れて！忘れなきゃ！私の旦那さんは明彦さん。善逸くんは他の女の子と幸せになるんだよ。



やっぱり、手紙なんかじゃなくて、口でいえばよかったかな？

最後にぎゅと抱きしめてほしかった、なんて。





窓を開けて外を眺める





「今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで
言ふよしもがな」









.
＿今、あなたとの恋を諦めたという事だけでも、人に頼まずに、自分の口から直接あなたに伝える事ができればいいのに









.
善逸「諦めたなんて言わないで。」





聞こえるはずのない、大好きな声が頭上から降ってきた




天井から降りてきて、

窓に足をかけてふわりと微笑む善逸くん





「どう、して、、」






善逸「Aちゃんを攫いに来ました、なぁんて」

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