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10話 ページ11

『__っはっ!』


呼吸が荒く、息を吸うのがしんどい。
そんな感覚に襲われ、目が覚めると、家ではなかった。
姐さんの執務室ですらなく、状況がいまいち掴めない。


『……中也さんの執務室?』


然し肝心の彼の姿が見当たらない。
体を動かそうとするが、かなり重たく、歩くことは難しいと判断し、其のままソファに座ることにした。

頭が異様に痛い。
随分と懐かしい夢を見たようだ。


『……花を咲かせる』


私は、彼の言葉通り出来ているのであろうか。
彼の後中也さんに此処へ連れられて、数日後に姐さんの部隊入り。
こんな殺戮人間を迎え入れてくれんだ。
確か彼のとき首領が云ってたのは……


__「此ぐらいパンチがないと、太宰君の穴埋めには機能しないよ」


400人余りの命を奪ったこの手。
太宰さんと比べれば、足元にも及ばないんだろうな。

そんな考え事をしていると、執務室の扉が開いた。


「お、起きたか。
 手前其処で倒れてたんだぞ」


其処と指差すのは廊下。
多分姐さんの元に戻る途中だったんだろう。


『…すみません、ご迷惑をお掛けしました』


よっと、重い体を持ち上げる。
先程よりかは大分とましだが、それでも歩けるかどうか。


『長居させて貰っても邪魔なので、そろそろ戻りますね……』

「もう立っても大丈夫なのか?」


大丈夫ですよ、と云いながら立ち上がる。
少しふらつくが、まぁ歩ける様だ。

然し、数歩歩いた所で足を踏み外してしまった。


『…………っ?!』

「あぶっ………!」


顔面から床にダイブしそうになった所を、中也さんが受け止めて下さった。


「おい、大丈夫じゃねーじゃねぇか」

『ご、ごめんなさい………』


謝る、だって行けそうだったんですもん。
然しこの状況、心臓が破裂しそうなんですが。
中也さんの胸板が目の前に………!


『あ、あの……そろそろ離れます…………』

「駄目だ、今の状態で離したらまた転けるだろ」


当たりっちゃ当たりなんですけどね!
でも幹部の腕の中にいるこの状況、色んな意味で耐えがたいんです。

すると突然私を抱き上げる中也さん。


『ひゃうっ!』


そして其のままソファに寝かされた。
からの馬乗り。


「まぁ大人しくしろって………」


最近状況が掴めないことが多すぎて、頭が追い付きません…………。

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博識のうさぎ(仮)(プロフ) - いちごーやさん» ありがとうございます!私も中也さんは好きなので書いてて楽しかったです! (2018年5月14日 22時) (レス) id: f6bf850175 (このIDを非表示/違反報告)
いちごーや(プロフ) - おもしろかったです!自分中也大好きなので嬉しいです (2018年5月14日 18時) (レス) id: 31569d9530 (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - 紅奈さん» 太宰さんは謎が多いままですね……全部早めに解いていかないとです!大丈夫ですよ、伝わります! (2018年5月14日 7時) (レス) id: e5b267ef9c (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - ゆうゆ@かじゃらぶさん» ありがとうございます!こんな駄作応援していただけて嬉しいです! (2018年5月14日 7時) (レス) id: e5b267ef9c (このIDを非表示/違反報告)
紅奈 - 文章がおかしいと言われたのでもう一度 太宰さんは中也さんと夢主ちゃんの両方が好きであってほしいという事です 何度もスミマセン (2018年5月13日 20時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:博識のうさぎ(仮) | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年5月13日 10時

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