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第六話 ページ8

カラン、とコップに入った氷が溶ける音がした。


コップを見ながら難しい顔をする虹村。


桃井「どうしましたか?首領(ボス)」


虹村「……引っかかるんだ。順調過ぎる、何もかも」


まるで誘導されているかのように。とことこと虹村に寄るモエ。


モエ「兄さんが天才なんだよ」


ニコ、と笑うモエを見て、優しく頭を撫でた。


虹村「そういえば彼は?」


桃井「高尾、ですか?彼なら地下に―」


桃井の言葉は最後まで聞けず、破壊音に紛れた。


瞬間、虹村はモエを隠すように庇い、桃井は咳き込みながら溢れた煙を睨む。


「あーらら、意外とタフですね?虹村首領?」


ガムを膨らまし、笑う青年。眠そうに目を擦る青年。そして、眠そうな青年に抱えられている高尾。


虹村「なっ!!?」


桃井「暗黒結社!!」


桃井が能力を発動させようとするが、能力が届く前に桃井の体に衝撃が走る。


瀬戸「原、終わった?」


原「瀬戸、終わったー」


意識のない高尾を見せ、瀬戸は欠伸をひとつ。


始まりの能力の一つの鍵が奪われる。


虹村「―そう簡単にいかないぜ?」


原「ですよねー。マフィアの首領の能力は相手にすると厄介なので貴方には手を出しません」


貴方には、と小さく呟き、原は指を鳴らした。


――パァン。


背後からの音。



モエが撃たれた音だ。

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らすとうさぎ(プロフ) - 榴香さん» ふぁぁぁ!ご感想ありがとうございます!更新が遅くてすみませんっ!!まだ読んでいる人がいて驚きました。期待に応える為に頑張ります。 (2018年4月9日 20時) (レス) id: 10e68c6278 (このIDを非表示/違反報告)
榴香(プロフ) - 初めまして。コメント失礼いたします。久しぶりに占ツクに来てみたら大好きな作品が更新されており感動しました。とても嬉しいです。ありがとうございます。らすとうさぎ様もご多忙だと存じますが、是非またいつか、続きを読ませていただきたいです(o^^o) (2018年4月8日 2時) (レス) id: 7b23893e7e (このIDを非表示/違反報告)
らすとうさぎ(プロフ) - 更新が遅れてすみません。時間はかかりますが、なんとか完結までもっていきたいです。 (2018年3月12日 12時) (レス) id: 10e68c6278 (このIDを非表示/違反報告)
なしこ - この小説大好きです(*^ω^)更新される日を楽しみにしております(`・ω・´) (2018年1月21日 13時) (レス) id: 9145f3ee06 (このIDを非表示/違反報告)
- 失踪ですか?続きをずっと待ってます! (2017年4月29日 23時) (レス) id: 20383baa4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らすとうさぎ | 作成日時:2015年5月12日 20時

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