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第二話 ページ4

宮地「おい、冗談キツいぜ?……能力一つで殺し合いだと……!?」


口がつっている宮地。


今吉も苦い顔をする。


実渕「その人の能力の威力は二つの顔によって異なるの。


表の人格なら能力の対象は限られる。


さっきの対象は《暗黒結社に勝利した人物》が条件ね」


宮地「だから降旗は幻覚を見たのか!!」


『私たちは今吉の無効果によって助かったわけね』


本来ならば、実渕と戦った四人も能力対象になる。


もし、あの時Aが今吉を呼び出さなければ、精神を痛めつけられていただろう。


ぞっと能力の恐ろしさに背筋を震わす宮地。


実渕「裏は表の真逆の人格。裏については私も見たことがないの。でも、これだけは団長から聞いたわ。


…あいつを怒らせてはいけない。


裏を出してしまえば、確実に組織は血の海になるってね」


風が吹き、静寂につつまれる。


情報を伝えるため、Aは広場から駆け走った。


すると、黙っていた葉山が口を開く。


葉山「ねぇ、能力の対象が《暗黒結社に勝利した人物》なら、一番危ないのって」


「――あやかし堂だよ」


突然現れた声に皆が振り向く。


少し離れた噴水のレンガに座っている幼き少年。


綺麗な赤髪と妖しい笑みが目立っていた。


少年は首からぶらさげている折り畳み式の携帯電話を持つ。


皆が戦闘体勢に入るが、実渕だけは顔色を変えて動かない。


宮地「…実渕?」


実渕「まずいわ。…皆、離れて!!!!」


実渕が叫ぶと同時に少年の携帯から不気味なメロディーが流れた。


「どぉれにしようかぁな」


メロディーに合わせて少年も喋り出す。


「神様のいうとぉり」


実渕「あの子が……!!」


広場の空気が変わる。少年はニヤリと笑った。


「――だぁれだ?」


実渕「精神能力者よ!!!!」


少年が携帯を開いた。

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らすとうさぎ(プロフ) - 榴香さん» ふぁぁぁ!ご感想ありがとうございます!更新が遅くてすみませんっ!!まだ読んでいる人がいて驚きました。期待に応える為に頑張ります。 (2018年4月9日 20時) (レス) id: 10e68c6278 (このIDを非表示/違反報告)
榴香(プロフ) - 初めまして。コメント失礼いたします。久しぶりに占ツクに来てみたら大好きな作品が更新されており感動しました。とても嬉しいです。ありがとうございます。らすとうさぎ様もご多忙だと存じますが、是非またいつか、続きを読ませていただきたいです(o^^o) (2018年4月8日 2時) (レス) id: 7b23893e7e (このIDを非表示/違反報告)
らすとうさぎ(プロフ) - 更新が遅れてすみません。時間はかかりますが、なんとか完結までもっていきたいです。 (2018年3月12日 12時) (レス) id: 10e68c6278 (このIDを非表示/違反報告)
なしこ - この小説大好きです(*^ω^)更新される日を楽しみにしております(`・ω・´) (2018年1月21日 13時) (レス) id: 9145f3ee06 (このIDを非表示/違反報告)
- 失踪ですか?続きをずっと待ってます! (2017年4月29日 23時) (レス) id: 20383baa4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らすとうさぎ | 作成日時:2015年5月12日 20時

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