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第八話 ページ27

魔族と女神族の交戦は、大勢の犠牲と一人の能力により幕を閉じた。


しかし女神様(ヴィーナ)が放った光線の被害は膨大だ。


地上にただ一人__女神族の高尾のみが生き残っている。


高尾は辺りを見回す。弱く震える足を動かし、前に進む。



高尾「大坪さん……」


頼りになる先輩は、自分を庇い消えていった。


高尾「木村さん……」


優しい先輩は、仲間を救い、笑顔で消えていった。


高尾「宮地さん……」


厳しく自分を怒ってくれた先輩は、自分を独りにしないために人間を止め、消えていった。


高尾「A……」



自分を救ってくれた主は、自分を守るため己を犠牲にした。


シュウトクも、更地となっていた。

ギルドは、消えていた。


高尾は手にある女神族の紋章を見る。


誇り高き女神族である証。


高尾は歯を食い縛った。

____自分が欲しいのは、こんな証じゃない!!!!!!


手にある紋章目掛けて、高尾は岩の破片を貫いた。


何度も何度も。叫びながら、紋章を傷つけた。


高尾「何が女神族だ!!!」


そんなのが存在するから交戦が起きた。


高尾「何が魔族だ!!!」


そんなのが存在するから崇拝者がいた。


高尾「何が女神様(ヴィーナ)だ!!!」


そんなのが存在するから街は消えた。


高尾「何が……、女神族の末裔だ!!!」


俺が存在するから仲間は消えていった。


もはや高尾に正常な精神は無い。


脳裏に過る仲間の姿。



『高尾。今夜は星が綺麗だよ』

「任務だ。行くぞ高尾」

「お前の能力凄いな!高尾!」

「急ぐぞ高尾、お前の力が必要だ!」



高尾「大坪さん、木村さん、宮地さん、A……、独りに、しないでよ」


ぽたりと涙が落ちる。


瞬間、辺りが真っ白な空間と化した。


高尾「!!?」


カチカチと重なる音。

崩れる音。吸い込まれる音。


状況が把握出来ない高尾は、慌てて顔を上げた。



《哀れな女神族の生き残り。



君には、新たな女神様(ヴィーナ)になってもらう》


目の前に一人の青年が立っていた。

第××章 その罪の名は→←第七話



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らすとうさぎ(プロフ) - 榴香さん» ふぁぁぁ!ご感想ありがとうございます!更新が遅くてすみませんっ!!まだ読んでいる人がいて驚きました。期待に応える為に頑張ります。 (2018年4月9日 20時) (レス) id: 10e68c6278 (このIDを非表示/違反報告)
榴香(プロフ) - 初めまして。コメント失礼いたします。久しぶりに占ツクに来てみたら大好きな作品が更新されており感動しました。とても嬉しいです。ありがとうございます。らすとうさぎ様もご多忙だと存じますが、是非またいつか、続きを読ませていただきたいです(o^^o) (2018年4月8日 2時) (レス) id: 7b23893e7e (このIDを非表示/違反報告)
らすとうさぎ(プロフ) - 更新が遅れてすみません。時間はかかりますが、なんとか完結までもっていきたいです。 (2018年3月12日 12時) (レス) id: 10e68c6278 (このIDを非表示/違反報告)
なしこ - この小説大好きです(*^ω^)更新される日を楽しみにしております(`・ω・´) (2018年1月21日 13時) (レス) id: 9145f3ee06 (このIDを非表示/違反報告)
- 失踪ですか?続きをずっと待ってます! (2017年4月29日 23時) (レス) id: 20383baa4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らすとうさぎ | 作成日時:2015年5月12日 20時

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