名を付けるならなんと呼ぶ Ⅱ【ONEPIECE】 (ページ17)

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．ページ17

「なんだテメェ！何処から入った！！」
「おい！何故中にいる！」
「侵入者だ！！」

扉を開けた中の空間は、広くて薄暗い、倉庫のような場所。何人もの海賊達がこちらに向けて怒声を浴びせてくる、その中心で。

「……あぁ？？何故ここに知らねぇ顔が居る。見張りはどうした」

一際体格のいい男＿＿＿アシュロフは。
小さな子供達を、足蹴にしていた。

「っ！！！」

反射的に体が動く。普段から冷静を務めているのに、カッと頭に血が上ってすぐさま飛びかかろうとした。許せなかった。

アシュロフの足元に居た小さな子が、血を流して泣いていたから。

「あいつは俺がやるって言っただろ。主人の言う事を聞け。駄犬が。」

それを見越したかのように、ローは片手で静止される。掴まれた腕がピクリとも動かなかったことに少し驚いて、冷静さが頭に戻る。
ローはのろりと街中を歩くのと変わらない調子で私の前に出て、挑発するように、少し大袈裟にも見える態度で敵へと目を向け低く唸った。

「テメェの首を取れば1600万になると聞いてな。俺は今、金が入り用なんだ。」

「……ほう、賞金稼ぎがわざわざこんな所まで。ご苦労だなぁ。」

ニヤリと笑ったアシュロフが足元に居た子供を蹴り飛ばした。
体格の小さな子供は、あっという間に部屋の隅へと飛んでいく。