名を付けるならなんと呼ぶ【ONEPIECE】 (ページ37)

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Aの身長は、歳の割に随分低い。平均よりもかなり低めと言えるだろう。190を超えている俺の服は、十分ワンピースで通用する丈はある。「問題ねぇだろ」と言うと「そういう問題じゃないんです」と叱咤された。

「……俺のもの、って感じがして、些か気分いいんだがな」

くい、とAの顎を持ち上げて見上げさせる。こうも身長差があると、前に立つだけで十分覆い隠せてしまいそうだ。Aの柘榴石みたいな瞳が見開かれる。目を見開けばこぼれおちそうな。

「……綺麗な目だな。」

舐めたくなる、と。

そう、思った。

気持ちは、口に出すつもりはなかったが全部言葉に出てしまっていたようで。

「〜っ！！」

火がついたみたいに顔を赤くしたAは、泣きそうな顔で口をぱくぱく、と動かしている。
少し顔を近づけた程度でこんなに赤くなるなんて、ほんっっと、揶揄いがいがある。

「……っ、はなして……っ！」

呂律が回ってない。動揺しすぎだ。さっきまでとのギャップに、ついうっかり、かわいいな、と、思ってしまう。追い詰められた小動物みたいだ。

そんなことを考えていると、俺の腕を振りほどいて、Aは物凄い速さで出ていった。

ちゃんと自分の荷物は回収してあるあたりも、しっかり周りが見えているその頭の回転の速さを十分に証明していて。

悪くねぇな。と俺はほくそ笑んだ。

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Aちゃんの背が低いのは幼少期劣悪な環境で育ち
ちゃんと成長出来ていないからです。