【ONEPIECE】吸血鬼は死の外科医に拾われる【リメイク前版】 (ページ13)

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ゆっくりと目を開ける。

視界に入ったのは、どこにでもあるような天井。

ここは、どこだろう。
ぼんやりする頭で、今自分が置かれている状況を整理する。
たしか。いつも通り海賊を追っていた時に女の子が現れてーー。

そうだ、私、打たれたんだった。

はた、と思い出してすぐに身体を起こし、打たれたはずの腹部を確認する。けど、傷は綺麗に無くなっていた。その上服も着替えられている。私が着ていたのはかなり大きい黒のワイシャツだった。

んー。全然思い出せない。
打たれた後、その記憶が無い。私……自力で帰ったんだっけ。

あれ、でも、こんな大きな服私は持ってなかったはずだし。ここも、私が宿泊していた宿では無さそうだ……。誰かに助けられた？いやでも、それならば何故怪我まで治ってるんだ？私の能力を知る人間に助けられたとは考えにくい。

真逆とは思うが、無意識のうちに誰かを襲ってしまったんじゃないだろうか……。

必死に状況を整理しても分からないことをぐるぐるとひたすら考え込む。
だめだ。状況をより確認するために周囲をぐるっと見渡す。

すると、ベッドから少し離れた所に、人が、立っていたことに気付いた。