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宇佐美「あ、そうえば


甲斐って前に傷害事件起こしたんだよね?」




茅野「傷害事件?」




宇佐美「ほら、前にブッキーが話してたじゃん


"甲斐が起こした傷害事件も関係なくはない" って」




逢沢「それって


景山を助けた事件だろ?」




『隼人が澪奈を?』




宇佐美「え?


あの事件って澪奈も関わってたの?」




逢沢「ああ


景山が不良グループに攫われそうになったところを


甲斐が助けたんだ




俺も、先生との会話を撮影してる時に知ったんだ




景山は甲斐にすごい感謝してたよ


"恩人だ" って」






すると


今まで黙っていたさくらが急に顔を上げ


香帆の静止の声を聞かずに教室内へと足早に入って行った




立ち止まった先は隼人の前






茅野「あの…


その節は


澪奈を助けてくれてありがとうございました!」




甲斐「はあ?」




茅野「前に澪奈が攫われそうになってるところを助けてくれたんでしょ?


澪奈があなたのことを "恩人だ" って」




甲斐「だったらなんだよ」




茅野「そんなあなたが


澪奈のことを陥れるような動画を撮らせたなんて思わないし


何か事情があったんじゃないかって」




甲斐「そんなもんねえよ」




茅野「私でよければ相談乗るし


力になれることがあれば協力するから」




甲斐「何言ってんだよ、お前




何も知らねえくせに


首突っ込んで来んじゃねえよ!」




茅野「だったら話してよ!




何も知らないからみんなどうすることも出来ないし


話してくれればきっとわかることもあると思うから」






その様子を見ていると


何故だか私も自然と足を動かしていた







『隼人、私からもお願い』




甲斐「A……」




『私も


隼人が理由もなくそんなことをしたなんて考えられない




何かあるなら言って?


力になりたいの』






隼人は考え込むように俯くと


奥歯を噛み締めて廊下へと飛び出して行った






『隼人!』






私は


そんな隼人の背中を必死に追いかけた

.→←.



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めぐちゃん - 私は36才です (2020年1月3日 21時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» ありがとうございます、励みになります!私は17歳ですよ。 (2020年1月3日 21時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - 佐藤。さん» 私は佐藤さんの作品を毎日楽しみに見ています佐藤さんは歳は何歳ですか教えて欲しいです (2020年1月3日 15時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - アオイさん» 身に余るお言葉です…!ありがとうございます! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» あけましておめでとうございます!頑張ります! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤。 | 作成日時:2019年11月30日 3時

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