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部屋のある階に着き、エレベーターから降りると、前から声がした。
?「おぉ、戻ってきたか。」
中也「姐さん。」
「姐さん?」
ボクは二人の後ろから顔を覗かせ、声の主を見た。
そこには、綺麗な着物に身を包み、妖艶な笑みを浮かべた女性が居た。
その人は、ボクの存在に気付くと嬉しそうに微笑んだ。
?「中也が話していた娘か。どれ顔を良く見せておくれ?」
一度、チラリと中也に視線を送ると、中也は小さく頷いた。
ボクは二人の後ろから、出てその人の前に行く。
?「愛(う)いのぅ。名は、確かAと言ったかのぅ?」
「うん。ボクはA。よろしく····えっと?」
紅葉「おぉ、自己紹介がまだだったな。私(わっち)は尾崎紅葉じゃ。好きに呼ぶが良い。」
何だろう、何時もみたいに呼び捨てで良いはずなのに、この人には···
「紅葉、姐さん···?」
紅葉「! 私を姐さんと呼んでくれるのかえ?嬉しいのぅ、愛いのぅ。」
紅葉姐さんはボクをぎゅっと抱き締め、頭を撫でてきた。
ボクはそれが暖かくて安心して···まるで母さんに抱き締められているようで、とても懐かしく感じた。
治「何か用があったのでは?」
ここで治が口を開いた。
紅葉姐さんは、おぉ!そうじゃった!と言ってボクをそっと離した。
紅葉「今、地下で拘束中の男がなかなか口を割らなくてのぅ。太宰に聞き出してもらおうかと思うて、此処に来たのじゃ。」
治「なるほど。それは急ぎで?」
紅葉「いや、明日でも構わん。」
治「じゃあ、明日、地下に行かせてもらうよ。」
紅葉「頼んだぞ。では、私はこれで。Aや、今度私の部屋に遊びに来ると良い。茶菓子を用意して待って居るぞ。」
袖で口元を隠しながら、コロコロと笑う。何をしても様になる。
ボクが頷くと、紅葉姐さんはもう一度頭を撫でて去っていった。
「·····。」
中也「どうした?」
「うぅん、別に···。」
もう少しだけ、抱き締めたままでいてほしかったな····。
なんてね(苦笑)
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のら猫(プロフ) - コメントありがとうございます！面白いと言って下さり、本当に嬉しいです！始めたばかりなんですか。自分はシップ6でやってます。機会があればゲーム内で会えると良いですね！此れからも頑張ります！！ (2017年4月17日 10時) (
レス) id: 8d32f0832d (このIDを非表示/違反報告)
花唄ヤマカ(プロフ) - 最近PSO2を初めて、何か夢小説ないかなーと探していたらここにたどり着きました！文ストも大好きです！そしてこの作品とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年4月17日 7時) (レス) id: f010f9f600 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら猫 | 作成日時：2017年3月10日 22時
