【鬼滅の刃】宇髄天元の同期【男主】

第22話 ページ24

ドタドタと廊下を走る
　
　

「はぁはぁはぁっ、」
　
　
　
見えてきた、柱達とお館様の姿…
　

　
「お、お館、様っ！っ！？」
　
　
「「！？」」
　

　
焦りすぎたせいか、はおっていた布団の端を踏んづけ顔面からすっころぶ
　

　
「いったぁ…」
　
　
「Aかい？体調は大丈夫かい？」
　
　
　
慌てて正座をし頭を下げる

やらかした俺にも優しく心配そうに声をかけてくれるお館様にうるうるする
　
　
　
「本当に申し訳ありません！ズビィー！」
　
　
「良いんだよ、Aには色々と頼みすぎたからね」
　
　
顔をあげれば、優しい顔のお館様
　
　
　
　
　
　
に、後ろから見える鬼のような顔をしこちらを見ている“天元“

　

　
「ﾋｭｯ」

　
　
　
一気に、うるうるしていた目がカピカピになる
　
　
　
『あ、と、で、しゅ、う、ご、う』
　

　
「(お、怒ってらっしゃる！！)」
　
　

　
口パクで伝えた後には普通の顔に戻るが、もうこっちは汗がダラダラだ
　
　
　
「…A？」
　
　
「！竈門くん！ﾍｯｸｼｮｲｯ、うぅ、禰豆子ちゃん！」
　
　
　
よく見れば、拘束されている竈門くんに何故か腕から血を流す不死川くんに禰豆子ちゃん
　
　

「ん」
　

「おぉ、ありがどな」
　
　
　
ゆっくりと近づいてきてくれた禰豆子ちゃんが心配そうに肩まで布団をかけ直してくれる
　
　
　
　
「おい、神楽木どういう事だ」
　

　
伊黒くんから放たれる質問
　
　

「Aには、私から炭治郎と禰豆子につくように頼んだんだよ」
　

　
お館様が、すぐに言ってくれたためちょっと安心する
　
伊黒くんのネチネチ攻撃は、俺に致命傷を与えかねない
　
風邪も引いているこの状態に、致命傷なんて冗談きつい
　

　
青ざめる俺を撫でてくれる禰豆子ちゃん
　
　
　
「A、報告頼んでもいいかな」
　
　

「はい、ご報告させていただきます」
　
　
　
　
　
「私、神楽木Aは竈門炭治郎および、妹兼鬼の竈門禰豆子について見させていただきました」
　

　
見てきたこと、聞いてきたこと、感じたことをありのままに話す

　

　
「…竈門炭治郎、竈門禰豆子を隊士として認めていただきたいと思っています」
　
　
　
　

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