友達2 ページ4
Aside
安元「んんっ・・・まあ、なんだ。友達は誰かに言われて無理に作るものじゃないからな」
「そうですよね」
安元「何をもって友達とするのかはAの自由だし、他にもいろんな人に聞いてみたらどう?」
「そうですね。機会があれば他の先輩方にも伺ってみます」
安元「うん」
安元さんにお礼を言い
その日以降も辞書やネットで友達について調べてみたが、答えは見つからなかった
・
・
・
別の日の収録終わり
先日安元さんに言われたことを思い出し先輩に伺ってみることにした
「宮野さん」
宮野「はーいAくん」
「宮野さんは、ご友人っていらっしゃいますか?」
宮野「え、う、うん。いる…よ?」
中村「なに、マモちゃんボッチだと思われてるの?」
「あ、いえそういう訳ではなく!すみません」
なにやら誤解を招いてしまったようで謝罪をする
「最近友人という関係について考えているのですが、なかなか答えが見つからず」
宮野「友人という関係・・・なかなか広義だね」
中村「難しい問題」
「宮野さんと中村さんはどうやってご友人を作っていらっしゃるのですか?」
中村「友人を作るっていうよりは…」
宮野「まあ、気が付いたら友達、みたいな感じだからね」
中村「ね。友達ってそういうもんじゃない?」
「そういうもの」
やはり難しい。明確な線引きはしないものなのか・・・
宮野「Aくんはどうやって友達作ってるの?」
「作り方ですか?」
宮野「そうそう。今までできた友達とはどうやって…」
「いないです」
宮野「えっ…」
「過去一人はおりましたが、最近友ではないと告げられましたし
その方以外に友人という関係だった者は一切おりません」
宮野「・・・」
ポンッ
中村「まあ、涙拭けよ」
なぜか両側から肩に手を置かれ慰められている
中村「じゃあ仲良くなりたい人がいるとか?」
「え?」
中村「いや、友達になりたい人がいるから聞いてきたのかと」
「友達になりたい人・・・」
私が友達になりたい人
親密な関係になりたい人
改めて考えると、いつもお世話になっている先輩方の姿が脳裏に過る
でも、対等な関係ではないし
友と呼ぶなど烏滸がましい
と頭を悩ませていると、思い出したように宮野さんから声がかかる
宮野「というか!」
「はい」
宮野「僕は!?」
「え?」
宮野「僕は友達じゃないの?」
「え?はい」
中村「え、はい笑笑」
宮野「ぐはっ・・・え、悲しい…」
31人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うるげぃりあ | 作成日時:2023年4月10日 19時