魅力1(津田メイン、鈴村、他) ページ27
鈴村side
鈴村「津田さんこの後同じ現場ですよね」
津田「そうだね」
鈴村「お昼何か決まってます?」
津田「ん?いや、特に考えてなかったけど」
鈴村「じゃあ久々に一緒にどうですか?」
津田「いいね」
朝からの収録が終わり、丁度お昼の時間帯
この後の現場も一緒だった津田さんを誘ってスタジオ近くのカフェでランチを頂く
鈴村「そういえばここAくんと初めて会ったときに来たお店だ」
津田「Aくん?」
鈴村「あれ、津田さんまだ会った事ないです?黒崎Aくん」
津田「あぁ、噂はよく聞くけど一緒になったことはないな。作品はよく見てるよ」
鈴村「じゃあこの後の収録が初対面ですか?」
津田「そういえばそうだね。台本見てから楽しみにしてたんだよ。噂はよく聞くから」
鈴村「噂って・・・?」
津田「うーん。変な噂がほとんどだからなぁ」
その変な噂がきっと大体合ってるからなんとも言えない
津田「ほら、僕があんまり噂とか信じないし。でも、すごい子とか、いい子って聞いてる」
鈴村「確かにいい子ですよ。いろんな意味ですごいし…」
津田「そういえばスズくんが保護者って噂も聞いたけど」
鈴村「保護者というか、よく一緒になるからかなぁ。その会社の社長ともよく話すので」
津田「そうなんだ。え、じゃあAくんってどんな子か聞いてもいい?」
鈴村「いい子ですよ。まず。素直だし、真面目だし・・・他のところの印象が強くて
あまり言われることは少ないですけど、演技だって上手いし、いろいろ考えてるし…」
異世界から来たとか、魔法が使えるとか、そういう所に目を向けられがちだが
Aくんの演技に対する姿勢はすごく真面目で愚直で、丁寧だ
だから周りからも認められてるし、受け入れられている
真剣なAくんの傍には自然と人が集まるし、支えたくなる
鈴村「人として、魅力的なんですよね」
津田「ふーん・・・好きなんだ。Aくんの事」
鈴村「好きですよ」
津田「え、意外。はぐらかされるかと思った」
鈴村「魅了されてるんですかね、僕も。人としても、演技に対する姿勢にも」
津田「スズくんにそんなこと言わせるなんて、なおさら気になっちゃうなぁ」
鈴村「あーでも津田さんとAくん話合いそうだから・・・」
津田「なんでそんな嫌そうなの」
鈴村「津田さんもコッチ(保護者)側になりそうな気がして」
津田「えぇ、そんなガラじゃないよ?俺」
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作者名:うるげぃりあ | 作成日時:2023年4月10日 19時