お宅訪問４ ページ15
下野side
世界樹の枝でまな板を作っておくそうだけど
まずは普通のまな板でも貫通しない包丁さばきを身に着けてほしい所・・・
とりあえず料理を教えるのはまた今度という事になった
軽く雑談も交えながらお酒と料理を楽しむ
さっき少しキッチンを見せてもらったけど
やっぱり量も種類もすごくて、選び放題だった
下野「なんであんなにたくさんお酒があるの？」
「皆様の好みを考えているうちにどんどんと増えてしまって」
下野「へー、でもいいね。あんなにいっぱいあると家飲みも楽しそう」
梶「あ、また一人罠に嵌った」
下野「罠？」
「罠ではないですよ。ただ純粋に皆様にお楽しみいただこうと思って」
谷山「どうだかね。その酒のせいでこの家に入り浸りになる声優の多いこと多いこと」
「ふふ」
梶「あ、悪い顔」
「ん。そんな顔してましたか？」
むにむにと自分の頬を揉むAくん
確かにさっきの笑顔はちょっと悪かった
谷山「あと、なんだっけ。サウナもか」
下野「サウナあるの？」
確かにそれは声優ホイホイになりそう
花江くんとか小野さんとかサウナ好きな人多いから
梶「普通にお店のサウナだもんね。なんなら森林浴できるし」
下野「森林浴･･･？」
都会のど真ん中で？
谷山「魔法でどっかの森と繋げてるんだっけか」
「はい。標高も高く、空気も澄んでいるのでサウナ上がりに身体を整えるには良い環境ですよ」
梶「あの森、日本じゃなさそうな雰囲気がすごいんだよね」
「おや、よくお気付きですね」
谷山「つまり俺はこの前風呂上りに軽く海外旅行をしたということ･･･？」
「そうなりますね」
さらりとすごい事言ってる
下野「なんでもありだね・・・」
谷山「今度から裸にパスポート持って行かないとアカンやん」
「ぱすぽーと…？」
梶「・・・海外ロケとかする前にいろいろ教えなきゃね」
谷山「パスポートってのは、国を行き来するときに必要な身分証のこと」
「国を？あぁ、御免之印章なら持っていますよ」
と言ってAくんが出したのは色々な判子の押された古い紙
梶「多分違う」
下野「絶対違う」
「限二年…過ぎてますね」
谷山「残念だな。じゃなくて」
梶「身丈、高い方。目、大きい方。面、整い丸い・・・これで見分け付いてたの？」
谷山「雑だな」
下野「日本外國事務局…いつの？これ」
「１００年程前に発行しました」
谷山「無理だよ。使えても逆に大騒動だよ。人間普通死んでるから」
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作者名：うるげぃりあ | 作成日時：2023年4月10日 19時
