【日常系】異世界転移者のチート声優ライフ３【男性声優】 (ページ27)

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時に普通の出会いあり１（浅沼、駒田、神尾）ページ27

Aside

「さて、こんなものか」

今日は午前中に仕事が終わったので、午後からは自室に籠り魔法具を弄っていた

万が一何かあってもいいようにと、壁には防御魔術も施し安全対策は万全である

「頼まれていたものは完成したが、今は家に誰も居ないし…暇つぶしに何か作るか」

特に予定もなかったので試しに呪物でも作ろうかと器具に手を伸ばす

”～～♪～♪”

「ん？」

しかし作業に取り掛かろうとしたところで携帯から音が鳴った

「確かこれは…メッセージではなく、通話の着信音だったはず。この緑のマークを押せば…」

ﾋﾟｯ

「はい。黒崎Aです」

？？『あ、もしもし。Aくん？浅沼ですー』

「浅沼さん、お疲れ様です。どうされましたか？」

浅沼『おつかれー。前作ってもらった道具のことで相談したいことがあって
　今って時間大丈夫？』

「はい。大丈夫ですよ」

浅沼『お、よかった』
≪『あ！浅沼さん、お疲れ様ですー』≫

浅沼『ん、おつかれー』

電話の向こう側から少し高めのよく通る声が聞こえる

「あれ、浅沼さんお仕事中でしたか？」

浅沼『いや、今終わって楽屋にいるんだ』
≪『あ、電話中でした？すみません…』≫

浅沼『全然大丈夫よ』

「お忙しそうですね」

浅沼『いやいや、Aくんこそ最近忙しそうだよね。体調とか気を付けてね』

「お気遣い痛み入ります」

≪『えっ！…浅沼さん今Aくんって言いました？』≫

浅沼『ん？うん』

≪『Aくんって、あのAくんですか？』≫

浅沼『黒崎Aくんだよ？』

≪『今、電話してる相手が！？』≫

浅沼『う、うん。圧がすごいな』

≪『え、だって今一番話題じゃないですか！黒崎Aくん！えー、いいなぁ』≫
≪『駒ちゃん、浅沼さん電話中なんだから』≫
≪『あ、すみません！でも神尾さん、Aくんですって』≫

少し声は離れたようだが、まだ後ろでは何やら盛り上がっている様子

浅沼『あ、もしもしAくん？ごめんね、ちょっとこっちで盛り上がっちゃって』

「大丈夫ですよ。駒田さんと神尾さんとご一緒なのですか？」

浅沼『そうそう。Aは共演とかしたことあったっけ？』

「お二人とはまだ」

浅沼『あ、そうなんだ・・・』

「？」

浅沼『Aくん、この後って予定とかあったりする？』

「いえ、今日は何も」

浅沼『じゃあ…飲みに行かない？』

「飲みにですか？」

浅沼『駒ちゃんと、神尾くんと、4人で』

≪『『えっ！？』』≫