【日常系】異世界転移者のチート声優ライフ３【男性声優】 (ページ22)

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執事５ページ22

梶side

花の咲き乱れる草原で、爽やかな風に吹かれながら春の暖かな日差しを感じる

目の前にあるのは美味しいケーキと
Aの淹れてくれた爽やかな紅茶

寺島「ん？いつもの紅茶とは違うね」

「本日のケーキはフルーツの多いケーキでしたので、紅茶がフルーツの香りを邪魔しないよう
　香りを控え目に爽やかな口当たりのブレンドティーをご用意しました」

梶「確かに、いつものフレーバーティーよりケーキに合うかも」

安元「コーヒーはいつも通り美味い」

「ありがとうございます」

いつも控え目ではあるAだけど、今日はいつも以上に控え目で静かだ

本物の執事というものを見たことがないからわからないけど
ご主人様の邪魔にならないように控えている姿が正解なんだとしたら

空気に溶け込むように控えているAの今の姿は紛れもなく執事として正しい姿なんだろう

安元「いやぁ、いい日だなぁ・・・こんな大自然の中ケーキ食ってのんびりして」

梶「ほんとに。本来だとこんな大自然に来るのすら一苦労ですからね」

寺島「確かに」

みんなでケーキを食べ飲み物で喉を潤す

カップの中の飲み物が少なくなってくると、絶妙なタイミングでAが注いでくれる
その注ぐ姿もとても様になっててかっこいい

梶「やっぱり似合うよねぇ」

寺島「景色もそうだけど、Aくんもしっかり目の保養」

安元「ここまで花畑がバックに似合う男もそうそうおらんよ」

「そんなにお褒めいただいても何もでませんよ」

そんなことを言いつつ、微笑みながら何やら袖口を探るAくん
腕にかけられた白い布の下から何かを取り出した

安元「何も出ないと言いつつちゃんと何か出た」

寺島「しかもデカめ」

「ケーキだけではと思い、他の軽食もご用意いたしました。
　本来ティーセットには三段のプレートを準備するようでしたので、こちらを」

袖には入りきらないので、おそらく異空間から出したであろう三段のプレート
よくアフタヌーンティーに使われているケーキやスコーンが乗ったプレートだ

「甘さを控えたスコーンとベリージャム、クロテッドクリーム
　クッキーとチョコロールケーキ、フィナンシェをご用意しました」

寺島「よく見るやつだ」

「甘くないものも必要かと、サンドウィッチも別にご用意しております」

安元「ありがたい」

「そして、こちらもご所望のご様子でしたので・・・」

３「お酒！！」