転移者、家を買う…いや、作る。２ ページ38
安元side
収録が終わった後、どこかにみんなで遊びに行こうという話になった
梶「Aくんは何かおすすめの食べ物とかない？」
「この前安元さんのお宅でグリルチキンをご馳走になりました！美味しかったです！」
寺島「えー、いいなぁ」
安元「ん？別に俺の家でもいいけど･･･そういえば異世界っ子、お前の家ってどこなの？」
「あー、どうなんでしょう」
安元「え？」
「一応、昔雇い主から下賜された家はありましたが
さすがに100年ほど経った今住める状態かはわかりませんね」
寺島「んー･･･ドユコト？」
梶「今はどこで寝泊まりしてるの？」
「特にこれと言った場所はないですね。人目につかないところであれば」
梶「もしかして、家ないってこと？！」
「定住先はありませんね」
何を堂々と言っているんだこの男は
寺島「え、お風呂は」
「てい」
Aがひとつ指を振るうと、拓篤が驚いたように自分の体を見つめて頭を抱えた
寺島「魔法はズルい…」
梶「雨とかは」
「てい」
また一つ指を振るうと梶の周りにシールドのようなものが出現する
梶「なんでもありじゃん」
「とはいってもさすがに面倒なので、雨の時は雨の降ってないところまで移動します
上にでもいいですし横にでもいいですし。なんなら小さくなって木のウロにでも居ます」
さすがにねと言った雰囲気で話すAだが
それもそれで異様だということをきっとこいつは理解していない
「定住先は決まっていないのですが、最近私も自分の家というのが欲しくなってきました」
安元「まあAも最近いろんな先輩の家行ったりしてるらしいしな」
「はい。自分の空間というのは少し羨ましいです・・・ということで」
寺島「ということで？」
「私も自分の家を作ってみようかと！」
満面の笑みで、胸を張って、なんならドヤ顔で・・・何を言っているんだこの異世界人は
「そうと決まれば善は急げ。今日にでも作りますので、後日ご招待しますね！」
安元「ちょっと待った！」
「およ？」
安元「一人で作ろうとしているな」
「え、はい」
安元「許さん。俺も同行する」
「し、しかし、安元さんのお時間をいただくのはご迷惑では？」
安元「固定資産税だの不動産税だの土地の権利だのを
理解していないAに任せたら大事件になりかねんわ」
「なんと面倒なルール！」
寺島「お城なんか作られたらビッグニュースだもんね」
「だ、ダメなのですか？」
こいつ･･･
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プラスチック(プロフ) - 初めて読むテイストで、とても面白かったです。強いけど天然で可愛がられる主人公、いいですね。 (2022年2月21日 22時) (
レス) id: 897ac6c9fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うるげぃりあ | 作成日時：2022年2月13日 19時
