転移者、家を買う…いや、作る。１(安元、寺島、梶) ページ37
Aside
安元「A、久しぶり」
収録現場のスタジオに入ると、先にいらっしゃった安元さんに挨拶をされた
私も新人なので結構早めに現場にいるようにしているのだが、安元さんはそれよりも早い
「ご無沙汰しております。お早いですね」
安元「Aがいるって聞いてたからさ」
茶化すように笑って言う安元さん
「またまた。ふふ、でも光栄です」
安元「あ、そうだ。Aもサウナーになったんだって？」
「おや、耳が早いですね。そうなのですよ、先日先輩方とご一緒させていただきまして」
安元「おー、どうだった？」
「整うというのは一種の儀式のようなものだと聞いておりましたが
あながち間違いではないですね」
安元「もう立派なサウナーみたいな発言だな。花江くんも上手い事布教してるわ」
そうやって安元さんと他愛のない話をしていると、スタジオのドアが開いた
「あ、梶さん。寺島さん。お久しぶりです」
寺島「あー、Aくん。久しぶり、元気そうだね」
梶「久しぶり。この前はどうも」
梶さんに含みのある笑みと声の圧で挨拶をされる
あ、そうだ。梶さんと会うのはこの前ネコの姿で会って以来だ
「え、えへへ」
寺島「この前？」
梶「数日前にとても、とっても、厄介な状況に巻き込まれて・・・」
寺島「え、何があったんだろ」
安元「まあ異世界っ子と関わると変なことに巻き込まれるのなんていつものことだろ」
「なっ！そんなこと・・・ないとは、言い切れない」
寺島「認めちゃったよ」
梶「まあA自体が変みたいなところありますから」
「それはさすがに言い過ぎでは！」」
梶「魔法使えるでしょ」
「はい」
梶「脳内に直接話しかけられるでしょ」
「…そうですね」
梶「アレに変身できるでしょ」
「ふむ」
梶「その姿で歩き回って面倒ごと引き起こしたでしょ」
「・・・少なくとも人間という括りにおいて特異であることは認めましょう」
寺島「もう全部認めちゃってるのよ」
安元「かなりの厄介ごとに巻き込まれたとみた」
梶「もう変なことには巻き込まないでね」
「もちろんです」
〜数時間後〜
梶「さっきの自信満々のもちろんですはなんだったんだ！」
梶さんの叫び声が私の家(仮)にこだますることになる
「厄介事ではないのでセーフということで！」
梶「・・・」
安元「諦めて楽しんだ方が得だぞー」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
プラスチック(プロフ) - 初めて読むテイストで、とても面白かったです。強いけど天然で可愛がられる主人公、いいですね。 (2022年2月21日 22時) (
レス) id: 897ac6c9fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うるげぃりあ | 作成日時：2022年2月13日 19時
