サウナー４ ページ32
Aside
花江「Aくんがサウナ初めてらしいから、いろんなサウナがある施設にしたんだけど
何か気になってるサウナとかある？」
「いえ、どれが気になるかと問われれば全てに興味があります。
特段これといったものはありません」
花江「そっか、じゃあまずはスタンダードなサウナにしよう」
いろいろ考えていただいたらしくとてもありがたい
スタンダードなサウナと言って花江さんに案内されたのは
焼けた石に水をかけるタイプのサウナだった
浅沼「大丈夫？息苦しかったりしない？」
「はい。全然大丈夫です」
賢章「下段のほうが熱くないから、慣れないうちは下段にいたらいいよ」
「ありがとうございます」
花江「今日は貸し切りだから体制とかも気にせずリラックスしていいよ」
そう言いながら花江さんと賢章さんが上段に寝そべる
賢章「寝そべると温度の差がなくて体全身を均等に温められるんだよ」
浅沼「へー、じゃあ俺も」
浅沼さんが続く
せっかくだから私も横になろう
「なんだか、いい匂いがしますね」
花江「あ、気付いた？ここのサウナ壁にリラックス効果のあるハーブが吊るしてあるんだ」
「なるほど、その匂いなのですね」
浅沼「すごい凝ってるね。いいなぁ、俺もこれから通お」
賢章「季節によってハーブも変わってたりするんで楽しいですよ」
浅沼「へー」
「ハーブですか…」
賢章「何か気になる？」
「いえ、私のいた世界にもいろんな効能の草があって」
浅沼「なんか人食い草とかありそう」
「それもありましたが」
浅沼「あったんだ･･･」
「ハープハーブという、心地よい音と香りで近くに来た者を眠らせるハーブがありまして」
花江「音の鳴る草かぁ、相変わらず不思議だね」
「香りもとても良いので、夜香としても人気だったんですよ」
賢章「へえ、気になるなぁ。でもサウナには使えないかもね」
「そうなのですか？」
賢章「サウナに入眠作用のあるものは使えないんだって。寝ちゃって事故とか怖いからね」
「なるほど」
花江「でもそんなにいい香りってどんな匂いなのか気になる」
「あ、少し前にどこかに植えた気がするので今度取ってお持ちします」
浅沼「え、異世界の植物植えたの？」
「はい。先程の人食性の草は土が合わなかったのか枯れてしまいましたが」
花江「･･･知らぬ間に人類の危機訪れて過ぎ去ってたんだけど」
賢章「え、Aってもしかして怖い子？」
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プラスチック(プロフ) - 初めて読むテイストで、とても面白かったです。強いけど天然で可愛がられる主人公、いいですね。 (2022年2月21日 22時) (
レス) id: 897ac6c9fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うるげぃりあ | 作成日時：2022年2月13日 19時
