【男主】異世界転移者のチート声優ライフ１【短編集っぽい】 (ページ26)

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時に気まずい出会いあり４ページ26

梶side

梶「は、はい！」

小野「梶くん？大丈夫？」

梶「あ、な、なんでもないです。大丈夫です」

(大丈夫ですか？)

う、うん。大丈夫…イメージしなければいいんだもんね
無になろう。台本のセリフでも思い出そう

(無になられると困るのですが…)

え？

(実はご相談したいことがありこの度は脳内に直接話しかけさせていただいのですが)

実際にやられてるところなんだけど、実際聞くと変な状況だよね、脳内に直接って･･･
ま、まあこの際それは一旦置いといて・・・相談？

(はい。実はただいま私とても困った状況におりまして)

困った状況

(というのも、目の前を見ていただければ多少ご理解いただけるとは思うのですが)

目の前を見てもそこにあるのは猫を撫で続ける神谷さんと花江君
そしてお腹を出して二人に撫でられ続けているネコがいるだけだ

目の前を見てもちょっとわからないんだけど・・・

(そこにネコがいますよね)

いるね。どこかから見てるの？

(そのネコは私です)

・・・はい？

(そこで地に背を付け、天に腹を出しているネコは黒崎Aです)

梶「はい！？」

小野「梶くん！本当にどうしたの！？」

神谷「あんまり大きい声出すとネコ逃げちゃうよ」

花江「梶さんも触ります？」

梶「え、いや。大丈夫です･･･大丈夫じゃないけどいろんな意味で。大丈夫です」

(混乱しているところ大変申し上げにくいのですが、どうすれば良いのでしょうか)

今だ二人に撫でられ続ける野良猫…もとい、Aが目を合わせながら脳内に聞いてくる

どうすれば良いのでしょう。僕が聞きたいです

(そこをなんとか。頼れる方が梶さんしかいないのです)

そこでなぜ俺。花江くんとも会った事あるでしょ？

(こんな満面の笑みで撫でている相手が後輩だと暴露しろと？)

うっ

(ですからこうして困り果てているのです)

そもそもどうしてこうなったの？

(ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ…という経緯がありまして、神谷さんと小野さんにも
　ご挨拶申し上げようとしましたところ、先に神谷さんに気付かれこのような状況に)

なんて面倒な状況を作り上げてくれたんだ

(面目次第もございません)

梶「はぁ･･･」

神谷「どうした梶くんため息なんかついて」

花江「ネコって可愛すぎてため息でちゃいますよね」

梶「うん、そうだね・・・って、いつの間に小野さんも触ってるんですか」

小野「いや、この子大人しいから」

(ご堪能ください。梶さんもいかがですか)

遠慮します。