【男主】異世界転移者のチート声優ライフ１【短編集っぽい】 (ページ13)

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異世界転移者にハイテクはムズイ２ページ13

Aside

いい機会だから操作方法を覚えて行けと
お二人が心優しく教えてくださった

寺島「まずはそこの横のボタンを押して」

「これですね」

横のボタンを押すと様々な言語で挨拶をされた

「こ、これは…瞬発力が試されますね。どの言語で返すのが適切なのでしょうか」

安元「おー、返さなくていい返さなくていい。返してもいいけど何も意味ない」

「え、そうなのですか」

ではなぜ私は板に挨拶をされたんだ

寺島「で、これがフェイスIDってやつね」

「ほぅ？」

寺島「要するに顔認証でロックが開くよって話」

「顔が変わっても認証するのですか？」

寺島「顔が変わったらしないよ、そのためのセキュリティ・・・って、そっか」

「はい。私、好きなように顔が変えられるのですが」

寺島「ちょっと、俺の顔になるのやめてよーなんか変な気持ちになる」

「あ、失礼しました。しかし、つまり私は誰のiPhoneでも開けることができる、と…」

安元「今度誰かのやってみるか…」

寺島「こらそこ二人悪い顔しない。まあフェイスIDの登録はスキップだね」

安元「ちなみに俺のはパスワードでしか開かないようになってるから
　俺の顔でおっきい絵馬覗き込んでも無駄だからね」

「なんと」

寺島「まあ適当にパスワード決めて、音声認証とかも一旦スキップして」

スラスラと手早く進める寺島さん

「すごいですね。なんだか魔法みたいです」

安元「異世界っ子からしたら珍しいのかもしれないけど
　俺たちからしたらお前のがよっぽどすげえから」

寺島「そうそう。こんなのみんな出来るしね」

そう会話してる間にも初期設定はどんどん進み、あっという間に終わってしまった

「おお！これで私も現代日本人の仲間入りですね！」

寺島「スマホ掲げて喜んでる時点で現代日本人のリアクションではないけどね」

安元「なんか調べてみたら？」

「調べる？そういえばですが、これは本来何をするためのカラクリなのですか？」

安元「おっと、そうだそこからだった」

寺島「これはスマートフォンって言って、電話なんだよね」

「あの遠くの人と会話が出来るやつですね。存じております
　手記に比べて何倍も速く正確でやっと長年のもどかしさが解消された一件でした」

寺島「そっか、異世界には電話もないのか」

安元「何で連絡するの？」

「飛べる種は飛んでいきますね。飛べない種は飛べる種に頼んだりとか」

安元「そりゃ早ぇや」