逆境の中で咲く花はどの花よりも美しい (ページ11)

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「1-2-3..もう一回。」

私達は、集まって練習..したいんだけどハユンちゃんとヘウォンさん以外顔が死んでて。頑張ってくれてるんだけど思いの外うまくいかないからやる気も出ない。

「どうしよう..」

唯一助けてくれるヘウォンさんとハユンに助けを求めるけど二人もついていくのに精一杯で周りに手を伸ばす余裕がない。

ダンスを一通り覚えた私は、自分の振りは後にしてみんなに振りを覚えてもらう。

「先輩達..踊ってみませんか？ゆっくり、一個ずつ！！」

「..できないよ..私達には」

「できますよ〜！！ゆっくりすれば大丈夫です！」

「..ごめんね..だけど無理なもんは無理なんだよ..」

そうやって励ましたって彼女たちの心には響かないみたいで動こうとしない。

私は完全に頭を抱えていた。
完璧に歌詞を覚えたわけでもない。まだ完璧じゃない韓国語でやるラップだってできるわけじゃない。
得意じゃない分野のダンスで踊ることで精一杯。

やらないといけなことはたくさんある。
私だってみんなと同じなのに。

できないと決めつけて動かない皆に私は憤りを感じて、私はどうしたらいいのか分からなかった。

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ボーカルレッスンもダンスレッスンも終わって、練習室に戻ってきた私たち。
声が出てない、ダンスも踊れてない。ボロクソに言われた私達は再びお通夜の雰囲気。

「..この曲難しいですけど..あとちょっとだけ頑張りませんか？この振り難しそうに見えて案外リズム覚えたらできるんですよ！！」

口を開いたのはやっぱりハユンちゃんだった。
ほらっほらっ！ってブンバヤを踊るハユンちゃん。
その動きが少しおかしいのか笑う日本人メンバーに私はほっと安心する。

この子がいるといつも周りが明るくなる。
私達は明るくなった雰囲気で練習を再開した。

「ありがとう..」

「いやいや！！！Aがいなかったら私もダンスできてないから！！ありがとう！！」

良い子すぎない？
私が感謝を伝えると逆に頭を下げるハユンちゃん。
こーゆー子が上に這い上がるんだろうなぁ..

それから毎日私達は夜遅くまで今までの練習時間を取り戻すように練習に励んだ。