正直、とても窮屈です。 (ページ34)

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💛｢…俺、真っ赤なリップきらい。｣

｢え？｣

💛｢その子、悪魔みたいな真っ赤な唇してたんよ。俺が魔法を当てた時もその真っ赤な唇を歪ませてた。あの唇が怖い。夢にまで出てくる。｣

怖いともう一度繰り返したセンラ。

なんだか小さな子どもみたいだった。

ぎゅっと私に縋って、とても可愛かった。

｢…私唇は元々血色いいから、リップ必要ないんだよね｣

にかっと笑うとそれにつられて、神妙な顔をしてたセンラもふふっと笑ってくれた。

私にはこんなことしか出来ないから。

でも、私にしかできないことだと思う。

私もみんなのことを失いたくないって思ったから、かけてあげられる言葉。

💛｢Aちゃんの底なしの元気、ほんと好きやわぁ。｣

｢え！｣

💛｢ときめいた？｣

またいたずらっ子の顔をして、私の頬をつんつんとしてくるセンラ。

センラの前で好きという言葉に敏感に反応してしまったら負け……

｢意地悪しないで！｣

💛｢意地悪じゃないよ、ほんとに好きなんだもん。｣

｢〜！！｣

照れて言葉にならない声を上げてセンラのことをグーで叩いた。

いたいいたいと、笑うセンラの顔はいつにも増して、嬉しそうだった。

私もそんな顔をしてくれるのが嬉しくて、

お互いケラケラと笑った。