【歌い手】今宵、愛の言葉は隠された team.B【大型コラボ】 (ページ3)

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【まふまふ】きみの隣/あおいページ3

カーテンの隙間から差し込む陽の光が少し眩しくて目を覚ました。腕の中ではAがまだすやすやと気持ちよさそうに眠っている。目の下にはうっすらと隈が浮かんでいた。

昨夜、眠れないと僕を訪ねてきたA。理由を聞けばこの数日、悪夢に魘されてろくに眠れていないのだとか。

『そろそろ限界だけど、1人だときっと眠れないだろうから、まふと一緒ならと思ってきたんだけど......迷惑、かな？』

そう寂しげに聞いてきたAのことを僕が放っておけるはずもなくて。

本当は作業をしようと思っていたけど、Aのことが心配だから、作業は後回しにすると決めた。別に今すぐやらなければならないものでもなかったからね。

気持ちよさそうに眠るAを起こすのはもう少し後にしようと思って、体を起こそうと動けば、彼女の目がうっすらと開いた。

「まふ...？」
「あ、起こしちゃった？」
「んー......」
「まだ寝ててもいいよ」
「だいじょうぶ、おきる」

そう言ってゆっくりと体を起こしたAの髪は寝癖がついてぴょこぴょこ跳ねていた。

寝癖を直してあげようと髪に触れれば、まだ覚醒しきってない頭が状況を把握しきれないのか不思議そうな顔をされた。

その表情が可愛くて思わず笑みが浮かぶ。

「寝癖ついてるから直してた」
「そっか、ありがとう」
「どういたしまして」

いつもなら寝起きがいいのだけれど、今日は睡眠不足のせいか少し寝起きが悪い。そんな彼女はいつもより甘えたがる傾向が強いから、今日はとことん甘やかしてあげようかな、なんて。

「今日なにしたい？」
「まふ、作業は？」
「今日はAと遊ぶって決めてたから心配しなくていいよ」

まだ少し寝ぼけているAの頭を優しく撫でてやれば、嬉しそうに笑った。その笑顔につられて僕も笑顔になっていた。

一日の始まりが、幸せに満ちていた。

今日はいい日になりそうだ。