監視係は仕事をしたくない3（ディズニー短編集）

87 鏡 ほのぼの (マルフィ) ページ47

マルフィ「はぁ…今日も私は美しいぃ…」

A「…」

『今日も』マルフィさんは鏡を見ている


A「マルフィさんは何でいつも鏡を見ているんですか？」


マルフィ「？？…そりゃ、マスターから頂いたこの美しい顔を見るため。マルフィという名に恥じない顔か、見るためさ」


当たり前、といった風に答える


まぁそうだよね
マレフィセント様は美しいもん


マルフィ「君は自分の顔を見るのは嫌かい？」

A「んー、普通ですかね(苦笑



それに……」



マルフィ「？？」






A「…鏡、って怖くないですか…？」




マルフィ「……なるほど…」


ごくまれのことだから普段は気にしないんだけど

私はヴィランズの手下になってから、自分じゃない自分が鏡に映ることがある


鏡の中の『私』は本物のヴィランのようで
マスターに忠実

とてもじゃないけど現実の私のは反対



A「あ…ごめんなさい。マルフィさんのことを悪く言ってる訳じゃ「A」…は、はい」


お、怒らせちゃったかな…？


マルフィ「はい(笑」ポト


A「…え…？」


マルフィさんから渡されたのはお花柄の可愛いシール



A「こ、これって…？」


マルフィ「それを鏡につけておけば怖くないだろう…？(微笑」


A「！！！」





A「あ、ありがとうございます…ッ///」


マルフィ「ふふ…いえいえ(笑」


マルフィさんは優しく微笑む


マルフィさんの優しさに触れられた今日でした笑

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