恋をしたのは一つ上の先輩でした。 (ページ19)

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じゅうごページ19

　
　
　
学校には余裕で着いた。僕は1年、浦田さんと志麻さんは2年。学校に着いて、下駄箱のとこで別々だ。

志「ん、ここでお別れだな。」

浦「はぁ…朝から疲れた。」

坂「大丈夫？浦田さん？」

浦「おう、じゃあ俺らこっちだから、じゃあな。」

坂「うーい。」

浦田さんたちは階段を上がって行った。僕もはやく教室に行こう。

ｶﾞﾗｯ

「おはよ～」と言い、教室から「おはよう！」「おはよーさん！」とか返事が返ってきた。この教室は皆いいやつだ。
一番後ろにある窓側の自分の席に着いて教科書やら筆記用具やらを机に入れて、その机に突っ伏した。

坂「・・・志麻さんと浦田さんって幼馴染み、なんよな……はぁ…」

？「なんや坂田。朝からため息ついて。幸せが逃げてくで？」

頭の上から声が聞こえてきた。

坂「ん？あぁ、千羅か。・・・はぁ…」

千「なんや？俺やと不満なんか？」

同じ教室の折原千羅。中学の時からの親友だ。僕の前の席で、休み時間とかに前の授業の難しかったとこを教えてくれるいいやつだ。
・・・頭は良いし顔は良いしスタイルは良いし人気者やし。
こいつ良いとこしかないやん！！

坂「できる子はいいね。」

千「何w？なんかの冷やかし？」

坂「違う………なぁ、できる子よ。」

千「・・・なに？」

坂「好きな人に幼馴染みがいて仲良くしてたらどう思う？」

千「・・・はっwもしかしてお前w」

坂「な、なんだよ……」

千「いや、なんでもないw
えぇー、幼馴染みがか？まぁ、ただ仲良くしてるだけなんやったらただの幼馴染みちゃうん？」

坂「そーやんなー！」

千「あ、でも…無闇に密着したり、ずっと一緒におるようならもうできてるんちゃうん？」

坂「そぉやんなぁ……。」

千「同じ言葉でも、そんな変わるんやなw」

坂「うっさい…！」

千「いやぁ、あの坂田がねぇ…うんうん。成長したな！千羅感動した！！」

坂「お前は誰やねんw」

千「え？お前の親友の千羅やけど？」

坂「いやそうやけどさw」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

「皆ー席につけー」
先生の声で皆が席に座る。
先生が話を始めたがつまんない話だったから窓の外を見ていた。

浦田さんって僕の事、どう思ってるんやろ………

そんなことを思いながら青い空をずっと見ていた。