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炭治郎視点
ポツンと建った一軒の屋敷が目に入ったあとに、その人の姿が目に写った。
つい、足を止めてしまった。それは俺だけじゃなくて。
淡い栗色の髪を束ね、禰豆子のように髪の先端が桜色になっていた。
瞳は不思議な色をしていたけれど、綺麗という言葉がぴったりだ。
儚げに佇むその人の顔は凛々しいけれど、全く怖そうな人じゃない。
寧ろ、物凄く優しそうな······。
ふと、嗅ぎ慣れた匂いが鼻を掠める。本当に少しだけれど、微かに鬼の匂いがした。
元は、あの人だ。何故、鬼殺隊の柱だというのに。
俺の鼻が可笑しくなった?いや、そんなはずはない。
不思議に思ったのは、善逸もらしい。何かを感じ取ったのか、美人との出会いに興奮したことも
相まって、絶妙な顔をしている。
善逸が口をパクパクさせていたけれど、俺はその人の元へと二人をつれて歩いていく。
「こんばんは、鬼殺隊の竈門炭治郎です!」
「あ、我妻善逸。結婚「俺は嘴平伊之助だ!」被せてくんなよお前!!」
「君たちが来ることは、御館様から聞いていたよ。
私は雨柱、小夜時雨 A。よろしく。炭治郎、善逸、伊之助」
にこりと笑った顔が、綺麗な人だ。
すると木箱から禰豆子が出てきた。やっぱり禰豆子も鬼の気配を感じたんだ。
けれど、困惑している。人間の気の方がはるかに強くて、敵か判断に戸惑っているようだ。
斬られるか、とすぐにAさんの方を振り返ったが、その心配は無さそうだ。
ふっと笑ったままで座っていた。一応鬼だということは気づいているらしい。
「あの、これはっ······」
「大丈夫、妹さんを斬ったりしないよ。泊まっていくでしょ?」
取り敢えず上がって、と催促され、言われるがままに従う。
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レミィ - 面白かったです!今コロナが流行っているので気を付けてください! (2020年3月9日 11時) (レス) id: edb0276662 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ - とても面白かったです!私もこんな小説が書けるようになりたいです! (2020年1月28日 16時) (レス) id: 113690dea7 (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 零さん» 本当ですね、すいません!ありがとうございます! (2019年10月17日 1時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 「吾妻」じゃなくて「我妻」だと思います。間違ってたらすみません (2019年10月16日 23時) (レス) id: ac710565be (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 雪乃さん» 教えてくださりありがとうございます!すぐに直します!指摘コメントありがとうございました! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
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