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「お腹空きました······」
「分かったから俺の羽織食うの止めろォ」
家に帰るや否や、お腹を鳴らし空腹を訴えるAは、不死川の羽織を口に含んでいた。
口から少々乱暴ぎみに取れば、べったりと涎がついている。すぐさま脱ぎ、洗った。
不死川は自分の好物であるお萩をAに出した。
それを手に取り、黙々と食べ進める彼女は、子供らしく頬に餡を付けていた。
それを指で取ってやれば、また新たに餡を付ける。どうやらお萩を上手に食べるのが苦手らしい。
「ちゃんと食えねぇのかテメェ」
「むぐ、さねみさんは食べないんですか?」
正直、食べたいがあと一つしか残っていない。それもきっと彼女の胃袋に入る。
いつでも食べられるだろ、と自分に言い聞かせ、要らねぇ、と言った。
「テメェも自分の家に帰らねぇとなァ」
「?······私に、家があるんですか?」
そういや記憶が無かったな、と今更ながらに思い出した不死川は説明しようと思ったが
面倒くさくなり、自分で見た方が早いと思ったので、口をつぐんだ。
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レミィ - 面白かったです!今コロナが流行っているので気を付けてください! (2020年3月9日 11時) (レス) id: edb0276662 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ - とても面白かったです!私もこんな小説が書けるようになりたいです! (2020年1月28日 16時) (レス) id: 113690dea7 (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 零さん» 本当ですね、すいません!ありがとうございます! (2019年10月17日 1時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 「吾妻」じゃなくて「我妻」だと思います。間違ってたらすみません (2019年10月16日 23時) (レス) id: ac710565be (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 雪乃さん» 教えてくださりありがとうございます!すぐに直します!指摘コメントありがとうございました! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
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