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「駄目だよA、怒られるよ」
不死川にべったりのAが気に入らない無一郎は、腕を広げてみせた。
すると、飼い主を見つけた犬のようにぎゅっと無一郎に体を預けるAは
犬そのもののようだった。
一方さっきまで優越感に浸っていた不死川は、いきなりAを横取りされたことが
気に入らず、イライラしていた。
しかし、彼よりもっと不穏な雰囲気を放っている柱がいた。
「冨岡さん、顔が凄いことになっていますよ。嫉妬ですか?」
「······」
しのぶに言われても無反応になってしまうほどに、目の前の三人を睨んでいた。
流石にその痛いくらいの視線を感じ取れない二人ではない。
喧嘩を始めそうな雰囲気を醸す三人とは裏腹に、Aは無一郎に抱き締められ上機嫌に
なっていた。
しかし、特に睨み合っている不死川と冨岡を見つけると、無一郎からそっと離れ、
回らない呂律で二人を制止しようとしていた。
「ぎゆーさん、喧嘩は駄目ですよー」
ねっ、と少し首を傾げて言い聞かせるように言うと、また無一郎に抱き着いた。
そしてそのまますやすやと眠ってしまった。
しかし、せっかくの制止も虚しく、無一郎の少し誇らしげに笑う顔に怒りを募らせた
冨岡と不死川は、結局口論になり、ヒートアップした結果、取っ組み合いに陥った。
抜刀はご法度である。
「よもや、よもやだ!」
二人を止めている他の柱たちを横目に、煉獄はまだ食べていた。
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レミィ - 面白かったです!今コロナが流行っているので気を付けてください! (2020年3月9日 11時) (レス) id: edb0276662 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ - とても面白かったです!私もこんな小説が書けるようになりたいです! (2020年1月28日 16時) (レス) id: 113690dea7 (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 零さん» 本当ですね、すいません!ありがとうございます! (2019年10月17日 1時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 「吾妻」じゃなくて「我妻」だと思います。間違ってたらすみません (2019年10月16日 23時) (レス) id: ac710565be (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 雪乃さん» 教えてくださりありがとうございます!すぐに直します!指摘コメントありがとうございました! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
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