発見18 ページ20
家を出て、学校にも行かず、
ただ日がくれるまでムシャクシャした気持ちを抑えるように
町を歩いて、泣きじゃくった。
気付けば辺りは暗くなっていて、星が輝き始めていた。
優しく、冷たい風が頬を撫でる。目が痛い。
今は帰る気になんてなれない。でも、帰る場所も無い。
どこも行く宛が無いと悩んでいるとき、ふと姫様が思い浮かんだ。
「いつでも来なさい」と言われた事を思い出す。
不本意だが、何処にも行く宛がない以上、そうするしかないだろう。
でも、あの人は何処に住んでいるんだ。
「呼んだかしら?」
「······姫様」
冗談よ、とクスクス笑っている。
「何となく、ここに来たら貴方がいたの。
それで、どうしたの?訳ありって感じだけど」
「ハルヤ様にきつくあたって、帰る気にもなれなくて。
もう、嫌になっちゃったんです······」
じわっと目頭が熱くなる。
そんな私の背を撫でて、静かな声で言った。
「私の所に来なさい」
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Kaede(プロフ) - 地炎 美羅さん» ありがとうございます!頑張ります(*´∀`*) (2018年11月13日 21時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
地炎 美羅(プロフ) - とても面白いです! (2018年11月12日 19時) (レス) id: 58dbd0a658 (このIDを非表示/違反報告)
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