ねぇ、増田先生？ (ページ17)

今日:3 hit、昨日:21 hit、合計:2,772 hit

17 ページ17

放課後、私は今あるモンスターから逃げています

｢A〜〜〜〜！！！待ちなさ〜〜〜い！！！｣

｢ひぃ〜〜!!｣

それは私の親友陽葵

｢昨日のこと話すまで帰さないよ〜！！｣

嫌だ〜！！増田先生に抱きしめられてお姫様抱っこされたなんて話せるわけない!!

でも体育の時間以外に運動しない私の体力は皆無なわけで…

｢ほーら捕まえた！はいはい大人しく私の家へレッツゴー！｣

そういえば、この人サッカー部のマネージャーだった
そりゃ足が速いわけだわ

ここはもう大人しく降参しよう

そして着いてしまった陽葵の家

私は陽葵の｢ぎゃぁぁぁぁ！｣だとか｢ぴぇぇぇ！｣といったよく分からない奇声を聞きながらあの日のことを打ち明けた

｢ちょっと何それ！はぁぁ、、もうまっすー好きだわ！あんなに可愛い顔してどんなギャップよ！A、お姫様抱っことハグの感想は？ねぇ教えてよぉー！｣

頭を抱えながら私の肩をバシバシ叩く
ていうか、ちゃっかりまっすーなんて呼んじゃって
私だけが知ってるあだ名だと思ってたのにな

｢ちょっとA！早く私にお姫様抱っことハグの感想を！！プリーズ！！カモン！！｣

それしか言わないじゃんか笑
でも、増田先生のお姫様抱っことハグか…

｢ん〜、、、なんかね安心する感じ？｣

なにそれ笑、なんて陽葵は笑ってるけど、これは本当
意外とがっしりしていて、全然くまさんじゃなかった
背中にまわされた腕とか、頭をぽんぽんしてくれた手とか、ゴツゴツしていて男の人って感じなのにすごく優しく包み込んでれて、心がぽっと温かくなった

…って何言ってんの私
あの時、増田先生は私を慰めるためにしてくれたことじゃん
なのに私不純なことばっか考えてる

陽葵は、ねぇねぇお姉さん、私気づいちゃったって言いながら私の肘をつついてくる
この子！絶対私の気持ち気づいてる！

｢なんで分かるのぉ…｣
この気持ちは自分の心だけに閉まっておくと誓ったのに

｢いやでもしょうがないよA。まっすーはかっこいいもん。そりゃ好きになっちゃうよ。あぁ〜先生と生徒の禁断の恋！！いいなぁ〜ドキドキしちゃう！｣

禁断の恋か、、、本当に自分がそうなるとは思わなかった
この人、恋愛に関してはプロだから色々相談のってくれそう

｢あ！私作戦思いついたよ！｣

ほら、この短時間で作戦とか思いついちゃうの

｢名付けて……MHK大作戦！！｣