五条悟、拾いました。

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それから暫くたち。


私は毎日仕事に残業に休日出勤という糞みたいな状況で。



『早く帰りたい……』



フラフラになりながら何とかやっていた。


もう、やだ。

早く辞めてやるこんな所。



「Aさん、ちょっと」



ぽちぽちとパソコンを弄っていると、くそやろ……じゃなくて部長に呼び出される。


なんだよまた書類かよやめてくれよ……



『はい、何ですか？』



だるいなと思いながらも、頑張って笑顔を作って上司の前に立つ。



「何ですか？じゃないよも〜、君これ発注ミスしてるよ。困るよ全く」

『え、でもその発注は私じゃ…』

「何言ってんの、これの発注したのは君だって君の上司に聞いてるぞ？」



部長が私を睨みつける。


はぁ？あの上司野郎なに擦り付けてんだよ！


でも言っても無駄だ、私の言葉なんてどうせ信じない。



『私のミスです、すみません』



下げたくもない頭を、深く下げる。



「そうだよねぇ？困るなぁ、嘘までついて責任逃れしようとするなんて…君この前もミスしてたよね〜、ほんとやる気あるの？」



この前のミスは後輩に擦り付けられたものだと怒りたくなるのを抑える。



『すみません』

「すみませんってねぇ？はぁ、じゃこの書類やっといてそしたら許してあげるから」



そう言って、沢山の書類を渡される。



『でもこれって部長の仕事じゃ…』

「何？」

『分かりました』



これ以上反発したら、もっと沢山の仕事を回される。


だから私は、言いたい言葉を抑えてまた仕事に戻った。


大丈夫、帰ったら悟に会えるし頑張れる。

頑張れ私。

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