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しんと静まる部屋。


あの人が蟲柱 胡蝶しのぶさん。


素敵な人だったなぁ、なんて余韻に浸りながら貰ったお粥を頬張る。



『暖かくて美味しい……』

「あ、そういえば」



と、扉の端からひょこっとしのぶさんが顔を覗かせる。



『!!?』



びっくりしすぎてお粥がうまく喉を通らない。


とんとんと胸の当たりを叩きながら何とかお粥を飲み込む。



「大丈夫ですか?」

『は、はい何とか……』



少し咳払いをしながら答えた。



「そこで寝てる煉獄さんも、連れて帰ってくれます?」

『え?』



そう言われて横に目をやると、煉獄さんがすぐ横で座りながら寝てるのに気づく。



「この人がいると他の子達がここに来づらいみたいなので。」



と、にこにこと微笑みながら言う。


心無しか少し怒ってるような……。



『わ、分かりました。』



私の返事を聞くと、しのぶさんはにこにこしながら行ってしまった。

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作者名:まの | 作成日時:2021年2月13日 13時

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