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それからこの人は、鬼舞辻無惨の事。
鬼殺隊の事、柱の事など様々な事を教えてくれた。
『……それじゃあ父は…お父さんは、初めから鬼だった訳じゃ無かったんだ』
「鬼舞辻無惨を倒せていれば、Aの親も鬼にならずにすんでいた筈だ」
すまないと謝られる。
流しっぱなしの涙をごしごしと拭う。
『私は、自分と同じ境遇に誰も合ってほしくないです。人を食らう鬼も、それを生み出す鬼舞辻無惨も、憎くて憎くてたまらない…』
「鬼が憎いのなら、これ以上自分と同じ目に誰もあって欲しくないなら!強くなれ!自分が誰かを救えるように、自分で戦えるように!」
その言葉に、ごくりと唾を飲み込む。
「君も鬼殺隊に入るといい!俺が鍛えてやろう!」
鬼殺隊。
鬼を狩るもの、人々を助ける存在。
鬼と、自分の力で戦える存在。
真っ直ぐ、煉獄さんの目を見詰める。
私が進む道は、ただひとつ。
『私を鬼殺隊に入れてください!』
「うむ!分かった!」
あっさりとそう答えられた事に拍子抜けしてしまう。
『そ、そんなあっさり……いいんですか?』
「鬼殺隊に入る条件はそう厳しいものじゃないからな!」
そう元気に話を続ける。
「これからは俺が面倒を見よう!俺の屋敷に来るといい!」
『屋敷、ですか?』
「俺がAの面倒を見よう!」
そうと決まれば出発だな!と言われ、いきなり屋敷に行くことになった。
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作者名:まの | 作成日時:2021年2月13日 13時