カワイイは、最強なんだよ？【ハイキュー】

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｢っな！だか｣
｢センパイ、この子"達"知ってますよね？｣

そう言い顔写真が載っているスマホの画面を見せる。

｢はぁ？うちその子らいじめてへんし｣

｢…いじめた、なんて誰が言いましたっけ？｣

｢…！ちがっ、今のはそういうんやない！｣

必死に弁解しようと慌てている姿はとても醜い。

｢え〜、でも少なからず誰かをいじめた、もしくは自覚があるって事ですよね？｣

｢……なんやねん…｣

｢センパイ、無駄ですよ？｣


｢…ッお前ほんっまムカつく！
なんやねんだいたい！あんたは色んなイケメンに囲まれて？幸せそうに暮らしやがって！
別に望んでええやん！何が悪いん！？
あんたに口出す権利なんてないわ！！うちがどれだけ苦しかったか知らんくせに！｣

はぁはぁ、と息を切らしこちらを睨んでくる。

｢へぇ、センパイこそ決めつけないでくれます？
いつ、だれが、どこで、Aが幸せだったと？まぁ、今はもちろん幸せですけれど。
しかも、苦しかったなんてセンパイじゃないんで分かるはずないですよ。
…まぁ、別に望むのが悪いとか言ってません。
ただ、貴方の私利私欲でこの方々に迷惑がかかるのがいけ好かないんですよ。
はっきり言って邪魔｣

そう言い放つと、絶望した表情でこちらを見つめてくる。今気づいたのか、逆に恐ろしい。


｢そ、んな……うち、ごめんなさい、ごめんなさい！｣

(わぁ、心変わり凄く早い…。
まぁ、貴方のした罪は消えないですけど)

｢ですって、皆さん。許すのかどうかはお任せしますが、もうこの人は見ないと思いますよ｣

｢え？それってどういう……｣

｢まぁまぁ、後で説明しますから｣

ね、宮先輩？と、そちらを見ると、坂東の方へ向かって言った。

｢ごめんなさい？それだけか？
お前の行動全部迷惑かかってんねんぞ、選手も、コーチも、監督も、マネージャーも。
どれだけ重いか分かるか？
ま、お前は自分の為だけに動いてたんやもんなぁ？そら、分かるはずないわ。
こんだけ迷惑かけといて、一言のごめんなさいだけで許されるとか馬鹿馬鹿しいわ。
まぁ百万歩譲って謝った事だけは認めたるわ。
でも、お前最低やからな｣

真顔で言い放つツムの顔はものすごく怖かった、と後に宮治が語る。

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