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「あ、国見くん、金田一くん、少しいいかな?」
「ん?どうかしたのか?」
「なに?」
頭にハテナを浮かべる二人を前に、紙袋の中からチョコを取り出す。
「はい、口開けて〜、いつもお疲れ様。
Aからのささやかな差し入れでーす!」
すぐに口を開けてくれた二人に両手でヒョイと口の中へチョコを入れた。
「おいしい?」
そう聞くとキラキラと目を光らせる二人。
(カワイイなぁ……)
「うま……」
「サンキューな!じゃ、俺らはここで」
「うん、頑張ってね」
手を振り、見送る。
何故今、チョコを配っているかというと、今日が最終日なのだ。
楽しませてもらったお礼として、仲間にも、他校の選手にも配っていたのだ。
その後、及川達へも配り、昼までに全員に渡すことが出来た。
ー
「今日の晩御飯、何にしよっか」
「うーん、炒飯辺りにする?一気に作れて楽だし」
「あ、いいね!ナイスだよ潔子お姉ちゃん!」
「わ、私もそれに賛成です!!」
「あかりちゃんはどうする?」
「あ?別になんでもええけど……あんたらがやれよ?」
そう、この言動を見る限り今までもご飯は作らなかったと捉えることが出来る。
ただ、コイツは厄介な事に、自分で作ったようにしてくるのだ。
「お姉ちゃん、仁花ちゃん、先輩は放っておこうよ。
きっといつかバチ当たるもん!」
(モテたいのに努力しない人は絶対モテないんだから)
「……ふふ、そうだね。私達だけでも作ろっか」
「しゃ、シャチ!」
「ん〜、よし、私は野菜切るよ〜」
「じゃあ、私はご飯炊いておくね」
「Aは野菜切るお手伝いするね!」
無事、坂東を除いた5人で炒飯を作る事が出来た。
「わぁ、美味しそう!写真撮ってもいい?」
「うん、いいよ」
「ありがとう!」
許可を貰うと、アプリでパシャリ、とシャッターを切る。
「美味しくできた♡#部活 #料理 #お姉ちゃん達と作った最高傑作 #いただきます」
小さく呟き、投稿する。
「あれ、そのアプリやってるんだ?」
「はい!あの、Amamiyaって知ってますか?」
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あまね(プロフ) - すき (8月6日 2時) (レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ウーロン茶 - この作品めっちゃ好きです!!!!!!更新楽しみにしてます!! (2023年2月22日 15時) (レス) id: a38d2d112e (このIDを非表示/違反報告)
人。 - 夢主ちゃんの性格とか話し方個人的にすき。更新頑張って下さい‼ᕦ(ò_óˇ)ᕤ (2022年9月25日 20時) (レス) @page46 id: 8a31f1ca56 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん - とっても面白くて、続きがたのしみです。 これからも応援します!! (2022年7月24日 21時) (レス) id: 83697b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん - こんにちはー 夏休みに私の学校は入って最近夢小説見れてなかったんですけど、更新されてて早速読みました。 今回も面白くてやっぱり作者さんはすごいなーって思います。 これからもずっと応援📢してます (2022年7月16日 9時) (レス) id: 9dab0a0f5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピロリロリン | 作成日時:2022年2月16日 23時