カワイイは、最強なんだよ？【ハイキュー】

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｢アイツやっば…………Aちゃんに報告せなあかんわ…アイツ危険すぎや｣

侑は坂東の呟きを聞き逃さなかったようだ。

｢……侑先輩？どうかされたんですか？｣

｢ってうおっ！？！？
え、な、な、なんでおるん！？！？｣

いきなり出てきたAに驚く侑。

｢だって……ここ通るんですもん｣

｢ま、まぁせやな……｣

｢あの、ひとつご相談が……｣

コソッと耳打ちをする。

｢……えっと…家族に、センパイのこと話したらこれ持ってけって……その、さっきのは嘘です…｣

(さすが長谷部くん。優秀、誉だよ。ご褒美あげなくちゃ)
パソコンのUSBを見せた。

｢うおっ、俺パソコンようわからんから角名あたりにでも頼んでみるわ！おおきにな！｣

｢はい！頑張ってください！｣

ー

｢……整形、ね…そこまでしてカワイくなりたいんだ…。
気持ちはすっごくわかるんだけど…整形するのはむしろオススメしないんだよねぇ…｣

(失敗したら、元も子もないんだから)

ふぅ、と一息つくと、仕事をし始めた。
記録ファイルにタオル、スポーツドリンクに飴。
救急箱等の選手に使う物。

｢よし、今日もカワイイでみんなを幸せにしちゃお！
……センパイは、どうなるんだろうね？｣

Aは怪しく笑った。

ー

｢あっ、北さん！ボール磨きですか？｣

｢せや、申し訳ないんやけど手伝ってくれへんか？｣

｢勿論、マネージャーですから！
でも、選手なのにどうしてしてくれるんですか？｣

｢……バレーが好きやからこそや。
大体、練習で疲れてんのは当たり前や、だからといって、それでマネージャーに任すのもあかんねん。俺らが楽しく快適に練習が出来てんのは誰のおかげや？マネージャーやろ。Aらが支えてくれるおかげで今の俺がいんねん。
選手やからやらんでええやない、選手やからこそやるんや。ほんま、いつもおおきにな｣

真剣にボールを見つめ、綺麗にする北の説得力はとても凄かった。

｢……カッコイイ…｣

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