カワイイは、最強なんだよ？【ハイキュー】

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｢なぁあんた、さっきまでどこいってたん。
……なに？言えへん事なん？そんなことで時間潰すなや｣

｢……えっと、A……家族と会ってたんですけど…。アナウンス、もしかして聞こえてませんでした？｣

単純な疑問をぶつける。
そもそも今は昼だ、夜でも朝でもなければ起きているはずなのに。この人といいセンパイといい、頭弱いよね。
そもそもまだ何も言ってないのに決めつけるのは良くない


｢アナウンスなぁ、聞こえたけどあんたのやったんやな｣

(名前言ってたんだから普通気づくでしょ)

｢は、はい……それだけですか？A失礼しま……｣

｢ちょお待てや。どこ行くつもりや｣

私の腕を掴み、こちらをキッと睨んだ。
(何かしら悪口言いたいだけでしょ…この人)

｢え、体育館ですけど。何か問題が…｣

｢や、何でもないわ｣

無表情で告げるセンパイに少し苛立ちを感じる。
(ほんっといい加減にして欲しい)


｢そうですか！じゃあまた後で！｣

ニコリといい笑顔をして少し駆け足で去る。
あれは、雪絵お姉ちゃんだろう。申し訳ないが、少しわがままを聞いてもらおう。

｢雪絵お姉ちゃん！｣
｢わっ……｣

ギュッと抱きしめる。
背中にぐりぐりと頭を押し付けた。

｢……うぅ、疲れたよ〜｣

雪絵は拒みもせず、頭を撫でた。

｢わぁ、お疲れ様。お姉ちゃんに身を任せな〜｣


｢う〜こんな姿見せたくないんだけど……今日は甘えるもん好き放題ぎゅーってするもん｣

｢いいね、むしろ大歓迎だよ。
じゃ、一緒に体育館いこっか｣

そう言ってこちらに微笑みかけた。

｢……うん…！｣

ー

｢じゃあA、稲荷崎に行くからお姉ちゃんまたね！
ありがとう！｣

そう言い手を振る。
雪絵も手を振り返し、自分の仕事へと向かった。


｢こんにちは、今回も担当させていただきます！｣

ニッコリといい笑顔で挨拶をした。

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