カワイイは、最強なんだよ？【ハイキュー】

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｢A……正直、すごく寂しいんです。
けど、そんな甘えてたらダメですよね！よし、自分にきびしく…｣

頭に腕を置かれた。
咄嗟の行動に少し驚いた。

｢……国見くん…？どうしたの……？｣

｢いいんじゃない、別に頑張らなくても
いつも通りでいいでしょ…｣

｢…ありがとう、国見くん。ところで……腕、離してくれる？｣

｢ごめん、いい位置だったから｣

どう見ても悪く思ってない顔に苛立つ。

｢……許さない。国見くんきらーい｣

｢ごめんって｣


｢……ふふ、ごめんね。意地悪しちゃった。
でも、他の女の子にもそれしたら嫌われちゃうかも？
まぁ、でも国見くんカッコイイからそんな事ないか！｣


｢そう？まぁ、他の女子にしないけど｣


つまりAだけってコト、だよね？
遠回しに言っちゃってるんだよねぇ

｢ちょっと！国見ちゃん！？
Aちゃんといい雰囲気になりすぎ！！｣

ぷんぷん、と可愛らしく怒る先輩。
そのせいで怖さが一ミクロンも感じられない。

｢わっ、及川先輩…。
そういう事言われて勘違いしちゃったらどうするんですか！｣

｢ごめんごめん！｣

そんなふうに謝る及川先輩を見ていたら、後ろから誰かが走っているのに気づいた。

｢あっ、いた…！A！｣

｢京治お兄ちゃん？｣



｢よかった……｣

息を切らしながら走ってきたお兄ちゃん。

｢どうしたの？｣

十中八九、センパイだろう。
何かをAが見てないところで吹き込んだんだ。
ま、そんな事しても無駄なんだけどね。

｢……いえない？｣

｢うん、ごめん…｣

｢謝らないでよ！お兄ちゃんはAの事心配してくれたんでしょ？｣


｢うん……けど｣

顔を伏せ気味なお兄ちゃん。
その顔をグイッとAの方向へ向けて、目を合わせる。
まっすぐ目の前の従兄を見て言った。

｢ダメ〜！そういうのダメ！Aは元気なの、わかる？
心配する必要はなくなったでしょ？だから安心してよね｣

｢……ごめ｣

｢ごめんって言ったら口聞かないよ？｣

｢！ありがとう｣

｢えへへっ、どういたしましてっ！｣


このやり取りを見ていた及川達が呟いた。

｢俺ら空気じゃん……｣
｢邪魔者は帰るかー｣

｢せ、先輩？Aを放っておくんですか？｣

｢アレの中に入れって言うの？
家族の時間っぽいからやめといた方がいいかなって｣

｢あ……そっすね！｣



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沢山のお気に入り、お星が赤になっていたりと凄く感謝です。中々更新出来ないかもですが、何卒よろしくお願いします。

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