カワイイは、最強なんだよ？【ハイキュー】

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｢え……！？な、なんで！
あたし、ちゃんとしたよ？……まさか｣

ズカズカとこちらへ迫ってくる。


｢ねぇ、あんた。スポドリ…すり替えたでしょ！！｣

｢せ、センパイ……Aはそんな事してません！｣

｢証拠は何処にあるのよ！証拠は！！｣

勝った、と確信した顔でこちらを見るセンパイ。
勘違いはしないでほしい。

｢……A、見てましたよ。
センパイ、適当に作ってましたよね…？｣

｢だから、証拠を見せなさいよ！｣

完璧だと思い込んでいたセンパイ。
けど、少し焦りが見え始めた。

｢えっと……これです…。


"チッ、めんどくさ……。てきとーにつくっとこ…"｣


｢は、はぁ！？それ、デマでしょ！作ったんでしょ！｣

｢A、嘘ついてないもん｣

これでも認めないセンパイ、そろそろ後ろに先輩達がいることに気づくべきだ。

｢木村ちゃん……｣


｢と、とおりゅ！？あっ…｣


(ん〜、カワイくない…)

噛むなよ、と言いたい。
まだ自分がヒロインだと思い込んでいるのだこのセンパイは。

｢言ったよね？前、こんな事したら退部だって｣

｢え……その、ちがっ！｣

｢違う事なんてないでしょ。いい加減認めろよ｣

｢とおる！｣

誠実な彼氏と、浮気した彼女みたいな光景に少し引く。

(てかなんでひらがな表記なんだろ……キモ)


｢木村ちゃん……退部だよ｣

｢え、でも合宿……｣

｢木村ちゃんがいなくても大丈夫。むしろ、いない方がいいと思うよ？｣

しつこく粘るセンパイに正論を刺していく及川先輩。
見た目によらず口悪いよね。

｢ねぇ、Aちゃんも何か言ってあげて？
1番の被害者なんだから｣

｢……センパイ、あのね。この際だからタメ口で言っちゃうとね？
センパイは、必要ないと思うの。
此処には、夢に向かって必死な人が沢山いるの。なのに、自分の私利私欲のためだけに此処に来たのは間違いじゃないかな？
……ごめんなさい、ちょっと調子乗っちゃいました…！｣

｢なっ…！そ｣
｢黙って｣

さすがに笑いそうになったけどこらえた、偉い。
少し、申し訳なさそうに言った。
そんな事、思ってないけど。

｢うん、いいんだよ。
じゃあね、もう二度と関わらないで｣


｢まっ…………て｣


監督がちょうどいいところで来て、センパイを連れていった。






おめでとうございます♡センパイ♡

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