理由は、会いたいから

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休みの日なんてすぐすぎる訳で。



彼氏もいない私には何も予定のない休日。



友達もほとんど週末のお休みだしあんまり予定が空いてる子は少ない。





いつも通りナース服に袖を通して髪を束ねると気合いが入る。今日も私の担当は、あのミン・ユンギだ。








なんだか病室に入るのに緊張して、一旦深呼吸をしてからノックした。



コンコン…





中から「はい」と声がする



『おはようございます、調子はどうですか？ 』




数少ないVIPルームは、ドラマでしか見たことないような広い病室で、その中心部分にベッドがぽつりと置かれている。


シャワー室も完備してあるしキッチンさえあれば住めそう。あ、IHとか持ち込めばいいか。私ったら天才。



しかも、周りとの遮断が凄いから、病棟から1番遠い離れた所にVIPルームはある。朝から歩いていくのが憂鬱になる。





YG『 あ、やっときた』



『 昨日は大丈夫でしたか？』



YG『 全然大丈夫じゃない』





少し低めの声で話すユンギさん。え？私なんか怒らすようなこと言ったかな？いまの会話で？喋ったら怒られるとかもう担当無理じゃね？






YG「やっぱアンタがいいわ、担当」


『 は？』




それはそれは、ナースにとってはありがたいお言葉なんだけどさ。





『 あんまり、そんなこと言ってたら他の看護師さんも勘違いしますよ。それでなくてもユンギさんスーパースターなんですから』



YG「ミニョンは、俺たちに興味無いの？」







そんなもん興味でしかないわ、間近でアイドルの顔を拝めることなんてまあ無いからね！！！






『 興味……ないと言えば嘘になりますけど。守秘義務もあるし私はユンギさんに迷惑になるようなことは考えてませんからご心配なく』



YG「ふはっ…！やっぱいいねアンタ」





笑った顔がなんともチャーミング。


こりゃ世の中の女子が黙ってないわ。

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