タイムリープ ページ5
龍の男が話すのは信じ難いようなタイムリープの話。
けど、たけみっちーやマイキーという友人達
話に出てくる彼らの話はとても具体的で
作り話にしては信憑性がありすぎた。
「たけみっちー居なかったら、今頃死んでるんだろーな」
喧嘩の最中に刺されたこと。
それをタイムリープしたたけみっちーが助けてくれたこと。
懐かしそうに話しているが、
龍の男の目はどこか寂しそうに見えた。
むかし何か嫌なことでもあったのだろうか?
刺されるようなことがあったからだろうか?
「だからそんな顔すんなよ。
お前も生きてるんだからよ。」
わたしはそんなことを言われるような顔をしてたのだろうか。
男は大きく伸びをする。
そしてこちらに歩み寄ってきた。
「仕方ねえからバイクのこと教えてやる。」
そういった男の顔は今日見た中で1番優しい顔だった。
「そんな顔もできるんですね。」
「あ゛?」
思わず出た言葉に自分でもびっくりした。
そして想像通りの柄の悪い反応。
「…。っぷ、あはは!!ダメだ笑っちゃう!」
男の眉間に皺を寄せた典型的な柄の悪い表情に
何故か笑ってしまった。
バイク直してくれたり、Aを気遣ってタイムリープの話までしてくれるのに、
こんなに悪い反応が返ってくるなんて。
1人で笑うAを男をみて
しばらく不思議そうにみていたが
男も笑っていた。
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作者名:もね | 作成日時:2021年7月24日 22時