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記憶 ページ4
龍の男はAの発言を信じられなさそうな顔をしていた。
それもそうだろう。
こんな話をいきなり信じろという方が無理がある。
A自身も医師から聞かされた時そうだったが、
買った覚えのないバイクや身に覚えのない私物
そして何より、下ろしている髪の毛に隠れて見えていないが
首にあるモルフォ蝶の刺青。
それをみてやっと信じられたのだ。
「困りますよね?急にこんなこと言われても」
「わりぃな、逆に色々決めつけちまって」
龍の男から発された謝罪の言葉に
Aはぽかんとしてしまった。
こんなにあっさりと話を受け入れられたのは
初めてだからだ。
大体、いきさつを長々と話さないと理解してもらえない。
話しても理解されないことの方が多い。
「どうした?お前が言い出したんだろ?」
龍の男は呆れたのか笑っている。
「え、いや…。こんなにあっさり信じてもらえるなんて。」
「タイムリープって知ってるか?」
いきなりの発言に驚いたAを気にもせず
男はタイムリープの話を始めた。
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作者名:もね | 作成日時:2021年7月24日 22時