消えた思い出は知っている 2

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私がまた目を覚ましたときにはもう夕方の五時になっていた。
私は教室へ荷物を取りに行こうと思って、足を向けた。
教室に着いたら、誰もいなかった。
私は荷物を持って帰ろうと席に着く。
もう最後だから全部持って帰らないと……。

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私の机にはたくさんの落書きと、、
誰かがそれを必死に消した跡が残っていた。
それを見て、私の目にはまた涙が浮かんだ。
私はそれを慌てて引っ込める。
きっと、翼か忍がやってくれたんだ。
最後までありがとう。

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両手にたくさんの荷物を持って、校門を出る。
そして私は校舎を振り返った。
本当は私の第三志望だったこの学校。
沢山の出会いもあったこの学校。
ありがとう、浜田中学校。
2年後、浜田高校で、、またね。

そう一人で微笑みながら、私は最後の通学路をちょっとゆっくり歩いた。
目は、少し涙で潤っているのが自分でも分かった。

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